
【イベントレポート】10月もくもく読書会イベント!『爆弾形容詞は使用禁止!感想文で言語化トレーニング!』
10月26日、ライターンの「もくもく読書会イベント」に初参加!
秋の夜長に読書の秋をライターンメンバーと過ごす、おしゃれな時間を共有してきました!
イベントは約1時間30分間開催されました。
今回は参加したイベントレポートをまとめましたので、ぜひご覧ください!
ライターンとは?
いきなり「ライターンの……」と説明してしまいましたが、「そもそもライターンってなに?」と感じた方も多いのではないでしょうか?
ライターンともくもく読書会に関係する方々を簡単にはなりますがご紹介します。
ライターン:Webライターコミュニティの名前
わたじろーさん:ライターンの代表(ボス)
いまりさん:ライターン1期生、読書会企画&主催者
じんみさん:ライターン1期生、おしゃれなライオンのような運営
課題図書発表!
今回の課題図書は・・・
「手袋を買いに」
初めて読んだ本でした。
参加者の中には
「知らないな・・・」
「ちょうど今日子どもに読んだばかり!」
「小学生のときに読んだことあります」
「読んだことないです。」
反応はさまざまでした!
今回のイベントでも前回の読書会と同じく、青空文庫さんに掲載されたものを使わせていただきました。
青空文庫さんは「人の思いや考えに、より多くの人が、より自由にふれられるようにと願って」との考えからインターネット上の図書館を開かれました。
もし、「手袋を買いに」がどんなお話か気になる方はこちらからどうぞ。
もくもく読書タイム
じんみさんセレクトで、おしゃれなジャズソングを聞きながら読書会が開始!
約20分間、もくもく読書タイム📚
※もくもく読書とは、「黙々と読書をする」時間です!
ライターンでは、指定した時間帯に活動する「もくもく会」と呼ばれる集まりがあります。
みんなで集まって、黙々と自分の作業を進めるための時間を作ってます!
ライターの仕事や勉強、掃除や読書などやりたいことは自由!
もくもく読書会は月一開催の特別会です✨
BGMを聞きながら、複数人で同じ本を読書するのは、不思議な感覚でした!
私は約20分間で2周読みました。
感想の言語化!
いまりさんからおしゃれなワークシートを共有していただき、参加者がそれぞれ読書した感想を記入していきます!
感想は「爆弾形容詞の使用禁止!」で、言語化トレーニングをします!
※爆弾形容詞とは当読書会のみで使われる造語で、単純な「楽しかった」「悲しかった」だけで終わる表現を『爆弾形容詞』と名付けています💣
実際に爆弾形容詞を使わずに感想をまとめるのは難しく、この言語化トレーニングを繰り返せば、表現の幅が広がると思います!
感想発表!
いまりさん&じんみさん:「恒例の発表ターーイム!!」
企画主催者いまりさんと運営じんみさん、おふたりのかけ声で、もくもく読書タイム終了!
感想の順番はじゃんけんで決めました!
初めての経験でしたが、Zoomでのじゃんけんはなかなか斬新でした(笑)
因みに、あいこ率高めでした💦
感想は以下の共有してくださったワークシートに記入して発表しました!

読書会の感想まとめ
一言でまとめると美しい!キラキラ輝く雪や街の灯り、凍えた手のひらなど、描写が目の前に浮かぶほどに鮮明で、温度感も伝わってくるよう。狐の親子愛、狐と分かっていながらも手袋を売ってくれた人の心、子守唄、どれもが心をぎゅーっとさせました。
母視点で見ると、人間に捕まってしまうリスクを説明したうえで買い物に行かせたのは、世の中のことを教えたい、母狐からの厳しい愛情からだと思う。一方、子狐は母狐が「手を間違えないように」と言ったことを間違えたけど、「人間は怖くない」と新しい視点を持つようにといったところも表現されていて、子育ての難しさを感じた。
子どものときはワクワクした気持ちを感じた。母になってから読むと子どもの願いを叶えたいが、トラウマを乗り越えられない自分もいた。しかし、結果子どもを1人で行かせてしまったことに罪悪感を覚えてしまい、母狐の心情を想像するとさまざまな気持ちが入り交じり胸が痛くなった。
子狐の経験としてはあり。母狐は小さい頃、人間にひどい目にあった経験しかないが、子狐は町での経験では恐ろしい経験をしなかったが今後する可能性もある。人生と同じで、経験者の話を聞いたり、実際に経験することは大事だと感じた。
純粋ってこういうことを言うんだろうなって感じた。初めて経験することばかりで、何も恐れることなく自分から進んでいく子狐が印象的だった。そして、子狐が人間の親子を見て、大好きな母親に会いたくなって跳んで帰るところも印象に残った。いつも周りには母狐しかいないのだろうけれど、たくさん愛情を受けて綺麗なものしか知らない世界で生きているのが羨ましい。
みなさんのお話を聞き、1つの物語からでも人によってさまざまな視点からの感想があって、言語化の練習・勉強にもなり面白かったです。
そして、トリを務めてくださったのは、ライターンのボスであるわたじろーさん!
わたじろーさんは感想という名の考察でした。
まず、「キレイだけど引っかかる」とのこと。
大きく分けて理由が3つあります。
・人と狐の対比:親狐は人間を疑っていて、店主は狐だから本物のお金か疑っていて、お互いを知らないから不安になっていて同じように疑っている。そして、子守唄も狐、人間ともに同じ。根幹は人間も狐も同じだと考えた。
→このお話は多様性(人間だから怖い、狐だから騙すではない)というところを伝えたかったと思った。
→住む世界で価値観は違うと感じた(厳しい野生で生きる子狐と安全な社会で生きる子ども)。
・子狐と親狐の対比:知らないから感覚で表現する子と知識で表現する親
→人間がいいとは言い切れない親の立場、親子で経験の違いがあると思う(子狐は良い経験しかないが、親狐は悪い経験しかない。役割の違い(親狐は子狐を守る立場で純粋に信じきれない。作品上に記載なし))
・ごんぎつねとの対比:すれ違わない可能性を示す(母狐はアヒルを盗んだためダメだったが、今回の子狐は人間との商取引だったため大丈夫だった。)
※前回の読書会イベントの課題図書が「ごんぎつね」だったので、そこと対比しております。前回のイベントレポートはこちらからどうぞ。
以上のように詳細な考察を発表してくださいました。
まとめ
最後にわたじろーさんから締めのお言葉がありました。
「読書会をすると、自分の持っている考えや感じた思いを話せるのは楽しいです。会を重ねることで、色々な見方ができて分析して話せるようになります。自分の考えを整理して伝わるように言語化するというのは貴重な機会だと思います。」
読書会に参加して感じたのは、人によって本当に視点が違ったことでした。みなさんのさまざまな視点からの感想や考察されており、言語化の表現も違いました。
時間が合えばまた参加して、みなさんのさまざまな見方や言語化から学びを得て、自分の言語化も鍛えていきます!