気まぐれ自転車旅行 その2
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気まぐれ自転車旅行 その2

気まぐれ自転車旅行 2日目

暑い。秋も深まり始めて涼しくなる季節のはずが、とにかく暑い。

日中は自転車を漕いでいると汗まみれになるし、野宿をした昨晩はテントの中が蒸し暑くて深夜まで寝付かれなかった。
どうやら今年の10月は例年に比べて高温になるらしい。

そして2日目も暑い。
のんびり行きたい所ではあるが、四国に入るまではキャンプ場も野宿する場所も少ないのである。

そして温泉も少ない。
そのためサクッとしまなみ海道まで4日くらいで走って四国に渡ってしまおうと、お昼過ぎには走行距離が90kmほどになっていた。


すでに体は乾いた汗でベトつき、服もすごく汗臭い。
14時前に岡山県の日生(ひなせ)という町で牡蠣のお好み焼きを食べながら考える。


地図を見てもネットで調べても、その日のうちにたどり着けそうな銭湯もキャンプ場もない。

昔なら暑い時期の自転車旅でもお風呂は二日に一回くらいだったが、年齢的なものが関係あるのか無いのか、どうしても気持ちよくお風呂に入りたかった。

それでも走るしかないのでとりあえず走っていると、日生駅まで来た所で小豆島行きフェリーの大きな看板が目に入った。

しまなみ海道を渡ることしか考えていない私であったが、お風呂と宿泊場所の事を思うと、小豆島行きフェリーが突如として魅力的に映る。

自転車を止めて地図を確認すると、小豆島のフェリーターミナルから10kmくらいの所に400円で入れる温泉があるではないか。

フェリーの運賃も、自転車込みで1400円だというではないか。

もはやしまなみ海道はどうでもよくなった。
それよりもお風呂だ。

券売機で乗船チケットを買い、待合所のベンチに腰掛けて文庫本を開いて乗船を待つ。

つづく

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若手職人の絶望日記

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あの鐘を鳴らすのはあなた。だと思う
京都で漆と木工の仕事をしている脱サラ職人。父は職人歴50年のガンコ者。絶望的な経済状況の中でおもしろおかしく生きていこうとする、希望にあふれた職人の生きざまをご覧あれ。僕はアウトドア漆器ブランド「erakko」を立上げ活動しています。https://erakko.jp/