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畑の喫茶スペース

工房移転予定の田舎物件には畑がついている。
もう2ヶ月も前の話になるが、その畑の一角を兄が「キャンプ場にする」と言い出して掘り返された旨を書き記した。

その結果、悲惨な沼地が生み出されてしまい、どうにも修復不能な状態になってしまったのである。
なので、いっそのことレンガ敷きのスペースを作る事にした。

椅子とテーブルを置き、日除けにタープを張れば、緑に囲まれたティースペースが出来上がるという寸法だ。

レンガは知人から陶芸窯を潰した廃材の耐火レンガをもらえるので、材料代はタダである。

ワクワクするではないか。
さっそく知人の倉庫に向かい、手始めに25個のレンガを積む。
そして畑の喫茶スペース建設予定地に敷いてみると、、、

「こんだけ!?」

耐火レンガは一個あたり3.5kgあるので、軽自動車の積載重量では60個くらいしか持ってこられない。

しかし積み下ろしをするだけでも結構な手間であったレンガ25個がこれほどわびしい数だとは。

まぁいいさ。
その昔、フランス南部のリヨンには郵便配達のついでに拾った石や岩をコツコツと積み上げて宮殿を作った人物もいるのだ。

それから、コツコツと、

コツコツと、

コツコツと敷き詰めていった結果、喫茶スペースくらいの面積になってきた。

コツコツと敷き詰めていけば、ゆくゆくは宮殿の敷地を作る事も夢ではないかもしれない。

みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。