マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(秋葉原)編⑨~

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最初から読む:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~ライ○バンテージ編①~

今回の体験をベースにした小説:マルチ商法女と戦っていたら、もっととんでもないものと戦うことになってしまった件

前回、UからA○Kの自己啓発セミナーに参加しているという言質を引き出した僕は、ついに「あなた、ワ○ダーラ○ドの人でしょ!?」と問い質し、爆弾をぶち込んだのだった……。

僕「Uさん、A○KのB○SIC受講済みってあなた、ワ○ダーラ○ドの人ですか?
U「ええっ、何で知ってるんですか?」
僕「(所属してるって言ってるようなもんだな)あのねえ、僕、3年くらい前に新橋のs○inb○shiって店で誘われてて、弟子入り直前まで行ったから大体知ってるんですよ。所属してるんでしょ?」
U「……はい。」

ついにUに環○民であると吐かせることができた。大勝利の瞬間である!

とはいえ、Uは驚いた顔をしていたが、意外にもあっさり認めたので拍子抜けしてしまった。所属していないと知らないような情報を出していたので、逃げられないと思ったのかもしれない。僕はさらに質問を続けた。

僕「モ○ーアですよね?」
U「はい。昔はね。」
僕「そうですね、今は『環○』ですもんね。それで、さっき言ってた自己投資って、やってるんですよね?月十数万でしょ?」
U「はい。」
僕「それじゃあなた、さっき師匠への月謝はないって言ってたけど、実質払ってるんじゃないですか。Bさんから見てどうですか?」

ここでBさんに同意を求めた。当然ながらBさんは「月謝に思えますけどね。」との答え。ところがここでUは苦しい言い訳を始める。

U「いやまあ、僕は本当にいいものと思って買ってるので、月謝とは思ってないので月謝じゃないです!

本当にそう思っちゃってるのか、はたまたAさんをまだ誘えると思ったので謎理論で取り繕ったのか。

僕「なるほど、まあいいです。それよりね、僕が一番気にしてるのは、あなた達が身元を隠して近づくとこなんですよ。そんなにいいものだったら堂々と最初から言えばいいじゃないですか。
U「いやでもそれは、考え方がたまたま合わなかったってだけだと思いますけどね。僕も断られることありますし。」

全く答えになってないぞ!

僕「でも新橋の時もそうだったんですけど、弟子入り直前まで行って初めて『実は僕たちネットワークビジネスで……。』って言われるんですよ。これ、厳密には特商法違反、ブラインド勧誘ですよね?違法勧誘じゃないですか?今でも近いことやってるんだから同じですよ。それについてはどう思ってるんですか?」
※ブラインド勧誘:マルチ商法の勧誘を行う際には、氏名や団体名、マルチ商法の勧誘であることを事前に伝えなければならないことが特商法で定められており、違反すると違法勧誘となる。これをブラインド勧誘と呼ぶ。

U「法律とか勉強してるんですか!?」
僕「昔誘われた時やばいって思ったから勉強したんですよ!(多分お前より詳しいわ!)どうなんですか、法律違反についてどう考えてるんですか?」
U「いや、それは……グレーですよね。クロじゃないからいいんじゃないですか。

おいおい、ここでグレーって認めたら駄目だろwww 無限に突っ込まれちゃうじゃん!!

僕「へえー、それじゃあなた、法的にグレーでも問題ないっていう、そういう倫理観で動いてる人達なんですかね!
U「いや、そういうわけでは……。」
僕「でもさっき言うたやん。」
U「それは法律ではそうなってるかもしれないけど、僕たちのやり方は正しいと思ってやってます。」
僕「なるほどー、それじゃ、法律に違反しても問題ないと、そういうことで動いてるんですね?
U「いえ、僕はあくまで師匠の人柄に惚れ込んで…」

これ以上詰めても激昂するだけかと思ったので、ここでまた別の方向へ。

僕「そうですか分かりました。それじゃあ今日はせっかく人を紹介しに来たので、ここで仕組み全部教えてもらえますか?
U「えっ、何で言わないといけないんですか?」
僕「いやあんた当たり前でしょうが!例えば保険とか投資商品を買う時に、『ある程度お金突っ込んでからじゃないと本当の仕組みは教えません』なんてやり方したら詐欺でしょ!全部仕組みを教えて貰ってから判断するのが普通でしょうが。」

ここでBさんからも「大仏さんの誤解を解きたかったら、ちゃんとお話されたほうがいいと思いますよ。」とアシストが入った。年長者が言うだけに威圧感がある。

すると……
U「いや、そう言われましても、僕も実は全部は知らないんですよ。なのでお答えするのはできません。

こいつ...ここまできてとぼけるのか!?!?それともホームラン級の馬鹿なのか!?

僕「ええっ、でもUさんて結構長そうじゃないですか。何年くらいやってんですか?」
U「えっ、それ言わないといけないんですか?」

さすがに相手がキレそうになってたのでここは追求を緩めることにした。

僕「そうですかー、仕組み気になるんだけどなあ。」
U「僕は仕組みとかあんまりよく理解できないんですよ。モ○ーアの時も正直よく分かってなかったし。でも、師匠がいい人だったので付いていこうと思ったし、モ○ーアから今の仕組みになってもそれは変わってないです。」

おいおいおいおい、仕組み知らずにネットワークビジネスやってたとか、こいつ……ヤバいな……!!

と思いながら、さらに柔らかく質問する。

僕「確かに、師匠さんはいい人そうですもんね。300人くらいチームがいるのは凄いことだと僕も思います。Uさんて、今何系列なんですか?」


U「いや僕、系列ゼロなんですよ。」

おいおいこいつ、ド下っ端じゃねえか!!!

系列というのは環○用語で、直系ダウン、つまり子ネズミの数を指す。系列ゼロということはつまりダウンがいないということだ。しかも例のオタク飲み会は3年はやってるはずで、3年×12ヶ月×15万円=540万円環○に吸い取られてるという計算になる。これは完全に養分である。実はもっと長くて、成果出せてないのが恥ずかしいから言わないのかもしれない。

そして、ここまでの話から、僕にある疑念が浮かんできた。

こいつ、完全に認知が歪んでしまっているのでは……!?

to be continued...

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