たこ焼

ゆでだこ　たこ焼粉　水　
キャベツ　玉ねぎ　青ねぎ　
紅しょうが　オリーブオイル

( たこ焼ソース　かつお節 )
　or
( なんでもソルト ) ←万能塩

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何気ない夕飯時、突然に始まり響く音。夏の音像に出くわす。

そう遠くはない。花火か。

誰ひとり二階の窓へ、駆け出したりはしない。
熱い夏の知らせを聴きながらも、淡々と食事は続く。
各々で花火は感じてるようだけれど、何かが違う気がする。

あたしは近く、たこ焼を焼かなくてはという使命感のような、そんな気分でいた。

熱球を転がす。タオルをまいて、ホットプレートに向かうあたしは、祭りを感じて花火ともつながった気がしていた。

せっかくの家族同士、
「ソースもおいしいけど塩もいいよ」
など、皆でわちゃわちゃしたかったのだけれど、夫だけはあたしのたこ焼を食べなかった。

年にそう何度もない、気まぐれだけど、ひそかに気合いの入った、熱くて丸いたこ焼。

この先何度焼くかなぁ。何度夏を越えて行けるかなぁ。
私はあたしの為に看板を出しておくよ。

おいしいたこ焼食べにおいで。