講演(1)

シニア起業について、お伝えする機会をいただき、約1時間ほど話してきました。
 前半は私の起業体験、後半はノウハウという構成です。
 何回かに分けて投稿します。

1.起業の経緯


 普段はチラシの類いは受け取らないが、なぜかその時はハローワークで職業訓練のチラシを貰った。
 暇だったし無料なので受けてみた。その講座は介護・農業・米粉パンの2ヶ月毎、合計6ヶ月の講座だった。
 食品経済学が専門の熱血講師の講義に触発された。
 講座運営団体が「食」「農」に進出したかったが、資金も人もなかったので受講生に立ち上げさせようとした。
 講座の途中で気づいたが、行き掛かり上やることになった。

2.事業構想


 日本大学元教授の熱い講義に触発されて、元教授が提唱する「田園福祉構想」に基づき、壮大な事業構想を作った。

3.事業目的の背景


 講座が始まったのは2011.3.8で、その3日後に東日本大震災が起き、講座は中断され1ヶ月後に再開された。
 そんな社会背景もあり、高齢化、孤立化、経済悪化、災害頻発、行政への信頼低下等を解決することを事業目的にした。

4.事業の目的


 テーマはお米の消費拡大とし、米粉パンを普及させることにしたが、震災という社会背景もあり目的を膨らませて、農家の支援、コミュニティー作りを手段とすることで、耕作放棄地の減少、孤立防止、介護予防、雇用創出を目指すことにした。

5.事業内容


 米粉パン、ケーキを製造販売するコミュニティーカフェを各地で起業し、利益を得て社会課題に取り組む事業を展開していく。
 まず、モデル事業体を起業して試行しながらノウハウを蓄積する。
 モデル事業体を軌道に乗せつつ、志を同じくする者が独立して「子事業体」を起業する。
 各地で地域性を取り入れながら普及していく。
 現代版「丁稚奉公と乗れんわけ」の手法を採ることにした。

6.担い手


 定年退職前後の男性を主たる担い手とし、主婦を側面支援、若者を支える構図を想定した。
 定年退職者は、自由時間やビジネス能力、経済力があるのに活躍する場がない。社会から必要とされていないという疎外感が生まれる。一方主婦は社会性や行動力、直感力に秀でており強力な助っ人となる。若者は経験不足や経済力不足のため支える必要があると考えた。

7.主婦のスキル


 主婦の仕事は地味で見過ごされがちだが、金銭感覚が鋭い、段取り力がある、即決即断である、コミュニケーション力に優れている、人間力がある。起業のパートナーに最適である。

次回に続く

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