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これからの安全対策


9月になり、音楽公演を開催する上での新型コロナウィルスにまつわる状況は様変わりするようです。

まず大きかったのは、クラシック音楽公演運営推進協議会が8月18日に公表した「コロナ下の音楽を前に進めるプロジェクト」科学的検証の報告書の存在です。ここでは舞台上のみならず、観客席での飛沫感染のリスクについての現状最も信頼できると思われる検証結果が報告されました。

そして次に、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会合で、イベントの入場者数の制限を大幅に緩和する案が採択されたことです。

以上の二つから、何を読み取るべきか。
それは、至近距離でのマスク無しでの会話や、咳やクシャミ、大声での発生などがない限り、飛沫感染のリスクが極めて低いと考えて良いという事ではないでしょうか。

人同士が会話をしないコンサートでの飛沫感染リスクが低いという可能性については、これまでにも議論されてきたところですが、その議論の有効性が特に政府によって正式に認められたと同様の緩和案採択となったことは、とても大きなことです。

しかし、ウィルスそのものの脅威は衰えたわけではないというところだけは、必ず理解しておかなければいけないところです。
全員による手指のこまめな消毒・洗浄、そして飛沫感染リスクの抑制が、これまでどおりに必要であることを、あらためて強調しておきたいと思います。

重症患者が飛躍的に増えるという可能性については、いまのところ、その危険性を示すデータや情報はないようですが、これから秋冬にかけてのデータの推移を引き続き注視しながら、安全対策をより柔軟に設定していくことが肝心であると考えています。

カフェ・モンタージュでは現在3つのシリーズ公演があり、それぞれに安全対策のレベルが異なっています。
一番厳しいのは「エンヴェロープ弦楽四重奏団」の公演で、ついで"Meisterinterpreten"、そして"Neue Bahnen"の順番で、現在の状況に対応しながら、状況が緊迫した際にはいつでも6月の「エンヴェロープ弦楽四重奏団」公演の対策レベルに戻れるように用意をしています。

今回、Neue Bahnenの公演からは、カフェ・モンタージュ会員だけではなく、一般のお申込みでもご入場が可能となります。

一般のご入場者の方にも、会員の方と同じく、会場内およびご来場時の安全対策にご協力をお願いすることは、以前と変わりがございません。
具体的な対策については、別途記載をしております。)

もし、開演中に安全対策に意図的に反するような行為が発生した場合には、演奏を中断していただくよう、出演者の皆さんにお願いをすることにしております。

少しずつではありますが、なるべく健全な形で公演を開催できるように、これからも心を配っていく所存です。
皆様のご理解とご協力をいただけますよう、何卒よろしくお願い致します。


カフェ・モンタージュ 高田伸也

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