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不登校なのに転勤族~HSCの転校実録


わが家は転勤族
わが家の子どもたちはHSC、繊細っ子たちです。

HSCは変化が苦手です。
そもそも学校が苦手だったりクラス替えだけでも
とてもストレスがかかります
わが家の子どもたちも例外ではありません。
ただでさえ子どもに負担の多いて転校・・・
ましてやこんな繊細な子が大丈夫?

そんなわが家の転勤による転校ストーリーを
おつたえします。

わが家の転勤族事情


夫は全国転勤のサラリーマンです。
結婚約15年で5回の引越しを経験しました。
移動経歴はざっとこんな感じです。

京阪神→首都圏→九州→九州→北陸→京阪神🚛

結婚当初は実家から車で20分ほどのところに住んでいましたが
その後は見ず知らずの土地を転々としています。

わが家の繊細っ子事情


ムスメ(小6)👧とムスコ(小3)👦

もちろん性格は違いますがどちらもHSCです。
そのことを知ったのはムスメが小2でメンタルダウンしたことが
きっかけでした。
(北陸に引っ越して間もなくのころ)

そんな事情のわが家が転勤による転校を経験しました。
ムスメ小5、ムスコ小2の夏休みでした。

転校の不安


転校前、ムスメは五月雨登校をしていました。

すでに不登校になって3年ほどだったので
学校とも比較的良好な関係ができていました。
仲のいいお友だちもいて、習いごとも楽しく通っていました。

ムスメなりのペースを探って
それを見守る環境も整ってきて
必要な支援も受けられていました。

また、そんな姉を近くで見てきたムスコですが
学校が大好き。
北陸の自然豊かなのんびりした環境は
彼に合っていたようで
本当にのびのびと毎日を送っていました。

いつかは転勤があると思いながら生活する転勤族。
私は
「せっかく整えてきたこの子たちのこの環境を大きく変えたくない」
という思いと
「家族一緒に暮らしたい」
という思い。

こんなささやかな願いも叶わないのか…と
もやもや転勤辞令におびえる日々でした。

転勤辞令

そしてついに出た転勤辞令。

行き先は関西圏(都市部)でした。
自然豊かで空気もきれいな北陸から
大きく環境が変わります。

一番不安を抱いていたのは私だったと思います🥲

転校前にやったこと

1.自治体の不登校支援を調べる

引越し先の地域の不登校支援を調べました。
すでに全国の不登校ママとつながりがあったので
地域によってものすごく差があることはわかっていました。
教育センターに直接電話をして話を聞いたり
人づてに情報を集めました。
フリースクールや居場所についても調べました。

2.小学校を調べる

HSCにとっては環境はとても大事です。
でも学校、先生、クラスの雰囲気は始まってみないとわかりません。
だからこそハード面について調べました。

✅校舎の築年数・解放感
通っていた学校が比較的新しく校舎もきれい、教室は壁やドアがないオープンスペースの学校だったので
築年数の古い学校は避けました。

今時めずらしく新設10年ほどの小学校や
建て替えして校舎が新しい学校もありました。
自治体の教育センターに問い合わせるのもアリです。

✅トイレ
ムスメは「和式トイレは絶対無理!」とのことでした。
そもそもトイレがあまり得意でないムスメにとっては
明るさや清潔感は重要です。

✅生徒数
ひとクラスの生徒の人数も環境を大きく左右します。
先生の目の届き方も違いますし、
人が多すぎるとそれだけ刺激にもなります。

全体の規模感だけでなく「一クラスの人数」がポイントです。
ギチギチの3クラスより、ゆとりのある4クラスの方が
教室の居心地はいいと思います。

✅転勤族の多い地域
転勤族にとっては転校生の多い学校の方が入りやすいです。
学校や生徒も受け入れに慣れています。

転校していく子を見送る経験もすることで
「自分だけじゃない」ことを体験できます。

転校先の学校に事前確認したこと


1.二学期以降の行事予定

親子の心構えのために電話で確認しました。
ちなみに前の小学校は春に運動会があり、
転入先の小学校は秋に運動会…。
ムスメは運動会が苦手なので「ちーん」でした🥲

2.準備物

給食セットに必要なものや体操服などは
地域によってさまざまです。

3.学校苦手っ子の支援

通級や別室登校、スクールカウンセラーの
配属などは地域や学校によります。

新旧の学校の先生にお願いしたこと


これが繊細っ子の転校には重要です。

通常の転校ではごく最低限の情報のみ引継をするようです。

私はもとの学校の先生に
「ムスメのこと、学校での様子、うまくいった関わりなど
伝えたほうがいいと思われることは
できるだけ新しい学校に伝えてください」
とお願いしました。

教頭先生には
「あまり伝えすぎることは先入観につながりかねない」
とも言われ、それも一理あると思いましたが、
それよりもこれまでの関わりについて引き継いでほしいと思ったのです。

そして新しい学校にも
「もとの学校に聞けることは聞いてください」
とお願いしました。

引越しから始業式までにやったこと

転校は「はじめてだらけ」

繊細な子にはストレスが大きいので
取り除ける「はじめて」は取り除くようにしました。

1.学校見学

子どもたちと学校を見学させてもらいに行きました。

2.担任の先生と顔合わせ

始業式前日に担任の先生と子どもたちが
話せる時間を持っていただきました。
はじめは少し難色を示されましたが
「先生も教室もクラスメイトも初めて」よりは
先生と一度会ってお話したことがあることは
子どもの安心感につながるのでお願いしたいとお伝えしたら
時間をとってくださいました。

3.先生と親の面談

特にムスメはそれまでの経過が複雑だったので、
面談で先生方とコミュニケーションをとりました。
お互いの想いを共有できたことで私の安心感につながりました。

転校初日のこと


親子ともどもかなり緊張していました。

わが家のほかにも転校生がいてある教室に集められました。
他のご家庭のお母さんはお子さんを送ってこられたあと
すぐに帰って行かれました。

わが子たちにどうしてほしいか聞くと
「まだ帰らないでほしい」
とのことだったので私は学校に残って教室の外に
付き添っていました。

こういった緊張の高い場面では
子どもの希望に沿うことが大切です。

「うちだけいつまでも付き添って…」
と他の目を気にしてしまうと
一番肝心なわが子のケアを忘れてしまうので
「よそはよそ、うちはうち」
で割り切って寄り添える希望には寄り添ってあげます。

転校2日目

始業式の翌日。

この日、それまで不登校だったムスメではなく、
ムスコが「学校お休みしたい」と言いました😮

「いきなり休んだら余計に行きづらくなるんじゃないのかな」
「まだ短縮授業のうちに慣れておいた方がいいんじゃないのかな」
という思いが私の中にわいてきました。

すでにムスメの不登校で酸いも甘いも経験済みだったのにも関わらず
やはり「学校に行きたくない」と言われると様々な想いがわきあがります。

そんな私にムスメがひとこと。

「お母さん、余計なこと言わないでね。
ムスコくんが休みたいって言ったら休ませていいからね」


さすがHSC・・・母の心の声が聞こえた様です。
その日はムスコは学校をお休みしました😊

HSCなのに転勤族 転勤族なのにHSC

どちらかだけでも悩みが多いのに
二つ重なると本当に困難なことが多いです。

今回は転校前から当日までのお話でした。

またそれ以降の子どもたちの様子についても
想定外のことがたくさん起きたので
別の記事でシェアさせていただきたいと思います🍀

繊細っ子✕転勤族

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