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ここ最近の大成功例を共有しておきます

コロナ禍で叫ばれている飲食店の打ち手として良く言われるのがやはり「テイクアウト」及びそれに準ずるもの(デリバリー等)であると思います。
(この記事は2022年2月に投稿されたものを再投稿しています。)

カフェを例にしたテイクアウトの場合、やはり考えられることは「コーヒー(ドリンク)」あるいは「コーヒー(豆)」などの販売がまずシンプルに思い浮かぶことでしょう。

さらにはウーバーイーツ等の宅配業務との提携もありますね。


しかしこれらが本当に当たるのかどうかは何とも言えないわけで、私自身も現役のカフェ経営の立場から完全に我が事として去年からずっとシミュレーションしてみておりました。

でもどうしても「紙コップで640円のコーヒーを提供し、かつそれがよく売れる」または「宅配業者を通じての注文が頻繁に入る」というイメージが私の脳内にはリアルに成立しなかったのです。

やはり見込みで仕入れた各種設備(紙コップやマドラーやストローやシュガーやミルク等)、それにコーヒー豆そのものも多めに仕入れたはいいものの、結果的に振るわなかった場合の廃棄ロスを考えると成功するイメージがなかったのです。


そんな中で「そこまで爆売れはせずともやらないよりはやったほうが良いかな」と思った打ち手が「コーヒー豆の販売」と「ドリップバッグの販売」でありました。


昨年からの急激なコーヒー豆の値上がりにより利益が大幅に減少した穴埋めに少しでもなればいいなと思い、これらふたつはやろうとこのコロナ禍での当店の2大戦略が「豆&ドリップバッグの販売」でした。

これらふたつ同時ではなくまず昨年10月より豆の販売を開始しました。

結果は本当に「やらないよりはやったほうがよい」というレベルで予想通りでした(笑)。

そして敢えて時期を少しズラし、「二の矢」として打ち出したのが先月の2月4日から販売開始した「ドリップバッグの販売」でした。


これがなんと大当たりだったのです。


ドリップバッグ(簡易性ペーパードリップ)は原則として「窒素充填」が成されていることで、酸化速度をかなり遅くさせることが出来るためどこの商品も概ね賞味期限は充填後から1年としてあるところが多いです。

1年かけて最小ロット(最小とはいえ個人店が扱う量としてはやはりかなりな量※1,000個です)を売り切れば良いとなると不可能ではないと思ったので、やってみよう、でも1年かけて1,000個が売れなかった場合はもうそれでこの企画そのものをおしまいにしようと思いました。

そして賞味期限が1年とはいえ1年近く経ったものが全く酸化していないわけがなく劣化は否めないため、せめて半年で売り切れば嬉しいなぁ、でもビジネスとしてのウマ味はやはりそんなに無いから本当に原料高騰で下がった利幅へのささやかな補填であり、でもそれならばもちろんやり続けるべきだなぁ・・・というようなことを独り考えておりました。


さてそんなドリップバッグ販売の結果ですが、2/4から販売開始して40日の営業で1,000個が完売したのです。

これには私も驚きました。

ここのメソッド通りオープニングキャンペーンなんぞは勿論のこと一切の値引きはしていません。

価格も1個260円というドリップバッグの平均値段からしてみたら「とんでも値段」と言っても良いほどの高価格帯であります。

それでも平均して1日に25個も売れているのです。


個人的に最も自画自賛的に狂喜していることは販売開始してから1個も売れなかった日がたった1日(販売開始してすぐのとある日曜でした)しかなく、3月に関しては全ての営業日がパーフェクトで毎日何個かは売れたという事実であり、これが最も精神的に安心材料といいますか、やはり売れ方にもいろいろあって、誰かがまとめて「大人買い」或いはたまたま販売が始まったから興味本位で買った人や贈り物としてたくさん買ってくれた人がたまたま多かっただけという場合もあるので、これは私がかねてからよく言っている「客数の最少人数をパーフェクトにクリアすることが最も大事」という考えと一緒で、日々コンスタントに売れるというのが一番嬉しいことでした。


結論を言ってしまうと「コーヒー豆の販売」はやらないよりはやったほうが良かったもので、「ドリップバッグの販売」は断然やって良かった大正解なものでした。


それではまずここで珈琲文明のドリップバッグ販売までのストーリーをゼロイチベース、まさに無の状態から私自身がスタートしたのできっと参考になると思いますのでそれをこれから述べていきますね。

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