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人生の夕暮れ「夜想曲集」

文学ラジオ第63回の紹介本
「夜想曲集」
カズオイシグロ 著
土屋政雄 訳
ハヤカワepi文庫

今回はカズオ・イシグロさんの短編集をご紹介。音楽と才能、人生の夕暮れに直面した人々の姿、夫婦の危機といったことをユーモアたっぷりに描く大人な短編集です。副題は「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」。ラジオでは「老歌手」と「夜想曲」の二編を取り上げています。また、才能についてのテーマトークもしています。

この短編集でもカズオ・イシグロ作品に共通して言える、自分は何者かというアイデンティティの問題が含まれていて、短いながらも彼の作品の魅力を味わうことができます。読みやすいので、カズオ・イシグロさんを初めて読まれる方にもおすすめです。

本書のあらすじ
ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とは―ほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、うだつがあがらないサックス奏者が一流ホテルの特別階でセレブリティと過ごした数夜を回想する「夜想曲」など、音楽をテーマにした五篇を収録。人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描きだしたブッカー賞作家初の短篇集。

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ラジオは毎週月曜日に更新しています。

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