Cafe Traveler

普段はしがないサラリーマン。2002年9月にカフェに足を踏み入れてから、訪れたカフェは…

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普段はしがないサラリーマン。2002年9月にカフェに足を踏み入れてから、訪れたカフェは国内外を問わず1000軒以上。旅をするような感覚でカフェを回っている。最近はコーヒースタンドにいることが多い。

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コーヒースタンドから世の中を眺めてみる

はじめまして。Cafe Travelerと申します。 これまで1000軒以上のカフェを訪れ、自分なりにカフェの流行り廃りを見てきました。 2000年前後から始まったカフェブーム、それに続くカフェ開業ラッシュから淘汰までの世界。東日本大震災後の「居場所」としてのカフェを作りたい人の増加。サードウェーブという新たな流れからのコーヒーブーム。 そして、現在はコーヒースタンドの開業ラッシュ、テクノロジーの発展によりバリスタの存在意義が問われる時代。 こうやって見てくると、歴史は繰り

    • 「送料無料」というものが意味すること

      ずいぶん前の話になりますが、とあるドリンクのプロモーションのためのインスタライブを見ていた時、視聴者からこんなコメントが出てきました。 「その商品、気になっているのですが、送料が気になって手を出せずにいます」 簡単に言えば、「送料を無料にしろ」という要求です。 プロモーターがこの要求に応じたのかどうか、知る術はありませんが、もし送料を無料にした場合、この人はこの商品のファンとなり、長期間のリピーターになってくれるでしょうか。 残念ながらその可能性はほとんどないと思ってい

      • 人はなぜカフェに行くのか

        「なんでみんなカフェに行くんでしょうね」 これは16年くらい前に、鎌倉のカフェのマスターから出された問いです。 そこから14年くらいかけて、自分なりの答えを見つけ出したところですが、最近、その問いを出したマスターに答えを聞くことができました。 そこで、今回はその答えについて、お客としての視点とお店としての視点を組み合わせて整理をしてみたいと思います。 1.お客としての視点お店で提供される飲食物を目的にカフェに行く。 飲食店なんだから当たり前じゃないかと言われるかもしれま

        • 敷居を下げることで広がりを見せるということ

          何かを初めて経験するとき、そのきっかけは「面白そうだったから」というもので、実際に面白かったら、そこからどんどん深いところに進んでいく。 よくある話だと思います。中には、それを仕事にしてしまう人もいるでしょう。 一方で、初めて経験したときに、あまりにも専門的すぎる深い部分が見えてしまうと何が起きるか。 ものすごく難しそうなものに映ってしまい、敬遠してしまう。 「敷居が高い」と言われる状態ですが、これもまたよくある話ではないでしょうか。 数年前、コーヒーを飲みはじめたばかり

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          ストーリーでモノを売るということ

          「小説を買ったことがありますか?」 と聞くと、多くの人が「はい」と答えると思います。 では、なぜ、小説は買われるのでしょうか。 「本が好きだから」 「時間潰しのため」 などなど、いろんな理由があると思いますが、「そのためだったらどんな内容でも良いのか」と聞くと、「内容が良くないとダメに決まってるでしょ」と多くの人が答えると思います。 つまり、小説とはストーリー(内容)で買われるということです。 そんなの当たり前じゃないか。 そうです。当たり前の話です。 「ストーリーが売

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          お客様が店を潰すかもしれないということ〜内輪ノリしたお店は成立するのか〜

          東京カフェの歴史の中でカフェ開業ブームとなったのは2005年頃。 そして、ブームの終焉とともに、カフェが次々と倒れていったのが2008年頃から。 これが私の見てきたカフェの歴史です。 なぜ、このような結果になってしまったのか。 カフェが乱立しすぎて過当競争となったのはもちろんのことですが、それでも生き残っているお店はありました。 では、どういうお店が潰れていったのか。 その一つが「内輪ノリになったカフェ」。 お店ができると、そのお店を気に入った人達が「常連客」となります

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          バリスタという職業はテクノロジーの発達によってなくなってしまうのか

          近年、AIやロボットといったテクノロジーが発達することによって、人の仕事がなくなって行く。なんて話題が世間を賑わせているところです。 その流れではないですが、コーヒーを提供するお店でも、機械でコーヒーを淹れるお店が出てきています。 そんな中、「全自動のスペシャルティーコーヒーマシン」を導入するお店が出てきました。 聞くところによると、コーヒー豆が持つポテンシャルを最大限に引き出す設定が可能で、さらに、世界トップレベルのバリスタの抽出レシピを再現することもできるマシンだとか

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