色褪せないハイエンドイヤホン K3003【AKG】
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色褪せないハイエンドイヤホン K3003【AKG】

イントロダクション

AKGの一世代前のフラッグシップモデルであるK3003は、今やハイエンドとも言えないように思えます。この機種の発売は2011年で、今は2020年。この九年間の間にマルチBAのカスタムIEMの台頭、リケーブルの需要などもあり、一般的なカナル型でたった3つのドライバーしか搭載しておらずリケーブルにも対応していないK3003は些か時代遅れのようにも感じられます。(リケーブルできるのはやっぱり良いです。断線を気にしなくていいし、手軽に音の変化を楽しめるので。)

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そしてイヤホン(というかポタオデ)というジャンルの発展とそれに伴う価格のインフレがあり、イヤホンの定価15万円というのも割と普通というか、ちょっと高いくらいの感覚でハイエンド感はありません。近頃では30万円のイヤホンというのも普通に存在していますし、それらは受け入れられていると思います。

そういったことで、K3003をハイエンドと呼ぶのはどうも”ハイエンド”という言葉の原義に照らして考えれば間違いのような気がしますが、音質に関していえば個人的には未だ第一線で活躍できるくらいのものがあると感じています。それは私が近年の多ドラCIEM系の音が好きではないからなのかもしれませんが。結局ああいうイヤホンは強力なアンプがないと駆動できずに音像がぼやけたり、定位が狂ったりするわけで、大きな機械を持ち歩きたくない人間からすれば受け入れがたい存在です。それに対してK3003は割とアンプを選ばないように思えます。もちろん優れたDAPやアンプで鳴らすに越したことはありませんが。(実はK3003のインピーダンスは8Ωなので、鳴らしやすくはありません。あくまで超弩級マルチBA機と比較しての話です。)

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私はそれなりのDAPやポタアンを持っていないのでNeveのRNHPにつないでいます。普通、イヤホンはヘッドホンアンプで駆動するべきではありません。ヘッドホンアンプの出力インピーダンスは基本的に少し高めで、基本的にインピーダンスの低いイヤホンには向かないからです。そういう訳なので出来ればイヤホンを想定したDAPやポタアンで駆動するのがいいと思います。

ですが、RNHPは出力インピーダンスが0.08Ωととても低いので、イヤホンを理想的な周波数でドライブすることができます。(ボリュームはかなり絞らなくてはいけませんが)

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以前試聴したCOWONのPLENUE LというハイエンドDAPに並ぶ音質です。自宅のシステムとPLENUE Lを比べると、前者が一枚上手でした。決定的な差は音の余裕です。PLENUE LはESSの9038搭載の正真正銘の高級機です。一方で拙宅のDACは一世代前の9018なのですが、にもかかわらずこちらの方が良かったです。なにはともあれ、RNHPであればK3003を十分にドライブできると思います。


続きは以下より。

色褪せないハイエンドイヤホン K3003【AKG】

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