ブラックミュージックの歴史がわかる最高の音楽映画-「約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー」を見た。

ふと街を歩いていたら開演直前でしたのでそのまま吸い込まれるように映画館に入りました。


よくある、伝記映画なのかなと思ったら全く違いました。


メンフィスのサウンドを作り上げた巨匠達が、そのノウハウ、歴史、伝統を後世に残すために現代のミュージシャンや、まだプロにもなっていない10代の学生達とセッションをしながら、直にメンフィスサウンドとは?を伝える記録でした。


オーティスクレイ、ボビーブランド、アイザックヘイズ、アル・ベル、ブッカーT、チャールズ スキップ ピッツ、ウィリアムベルそれだけではない彼の地の伝説達が次々とスタジオにやってきては、ラッパーや学生とレコーディングをします。


何よりすごいのは、皆、ヒップホップを自分達が作ってきたサウンドの現在形として楽しんでいる。


それを、彼らに影響を受けたスヌープドッグやヨーガッディ達が真剣に耳を傾け、次の時代への橋渡しを担おうとする。


こんなに素敵な歴史の記録はなかなかありません。


まだ公開中のため、細かいエピソードは割愛しますが、ブラックミュージックが少しでも好きならば・・・多分泣きます。


これ、ただの音楽映画としてではなく、見方によっては自分達の培った歴史を、いかに後輩に伝えるかのお手本になるのではないかと思います。


本当、どんな本や学校、教則本よりもたくさんのものを教えてくれる時間。


いつか、DVDが出たら、僕は自分が生まれていない、経験もしていない時代の良いところをこれを見ながら先輩音楽好きの皆さんと語り合い、教えてもらいたいなと本気で思いました 笑。


逆に、僕らがリアルタイムで楽しんでいる今の音楽の話もしながら。
(語る会やりたい 笑)


音楽好きは、今、たくさんの方がユーチューブでイヤホンで聴いています。
それは時代だし、ストリーミングサービスも含めて否定するのも多分老害とか言われる気もします 笑。


しかし、これだけは言えます。


現場や、手に取らないと発見できないものは確かに存在し続けると。


音楽が好きなら、こんな体験しないともったいないのになー。なんておせっかいにも思ってしまいます。


何より百聞は一見にしかずですし、空気を肌で触れながら共有しないとわからないものはんなに技術が発達してもあるな。と教えてくれます。


最高でした。泣きました。


音楽が素晴らしいのはもちろんなんですが、歴史を作った偉人達が現代を面白がり、「お前らすごいな!もっと見せてよ!でも、俺はやらないけどお前ら最高だよ」というスタンスでいるのが、大人の余裕を見せつけていてかっこいい。
負けじと現代組も最大限のリスペクトをしながら、今、自分達が結果を出しているやり方を全く曲げずにぶつかり合うのでさらにかっこいい。


例えるなら、スターウォーズのジェダイとマスターのヨーダの関係です。


これに触れたから、多分明日からはもう少し、自分が今の音楽の話をするのが説得力を増すな。と勝手に思いました 笑。


そう、ちょいワルなGGを雑誌を見ながら目指し、美術館で、焼肉の部位を語りながら若い子とワンチャンスを狙うより、この素敵さをキラキラしながら語った方が絶対イケてる。そんな余生を目指したいなと 笑。

見る機会がある方、大音量と大スクリーンのぜひ映画館で!

注意!
あまりにも映画グッズがかっこよく、種類がたくさんあります。
散財には気をつけましょう 笑。

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