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#25 多発するタイルやモルタルの浮きにはネットで覆う方法が有効

アンカーピンは目地に打つ

タイル壁の浮きやはく離は目地にアンカーピンを打込みます。
この理由は、タイルにアンカーピンを打つとタイルが割れる可能性があるためです。

タイルは陶器です。割れやすく衝撃に弱い特性があります。そのため、アンカーピンは目地に打込みます。しかし、タイル自体に浮きがある場合はどのようにするのでしょうか。

タイル一枚の浮きの修繕方法

原理は同じです。
タイルに穴を空けアンカーピンを打込みます。
エポキシ樹脂を注入する等も同じです。

穴をあける時、アンカーピンを打込む際にタイルを割ることがあるため作業は慎重に行う必要があります。
そのため、タイルの両脇からアンカーピンを打込、エポキシ樹脂を流し込む方法を採用する場合も多くあります。

以上がアンカーピンニング工法の説明でした。

ピンネット工法

アンカーピンニング工法は壁の狭い部分から広範囲まで修繕できる工法でしたが、壁全体に浮きが発生しているような外壁では部分的な修繕よりも全面を覆うような修繕方法が用いられます。
この方法の事をピンネット工法と言います。

アンカーピンニング工法より広範囲で修繕することが出来ること、浮きやはく離の見逃しがないことが特徴です。

一定間隔でアンカーピン打込みように穴を空けます。
フィラー(細かいヒビも埋める柔軟性の高い素材)の下地材を壁面に塗布します。
その上をネットで覆い、アンカーピンで固定します。
さらに上からフィラー仕上げ材を塗布します。
新規外壁材を貼り付ける方法です。

非常に優れた方法ですが、ネット自体に数ミリの厚みがあることで外壁に厚みが出ます。
また、下地材が黒色で見た目が悪くなると言ったデメリットがあります。
最近はいろいろと改善されているようです。

試験でのポイントは、前面に浮きやはく離がある外壁に修繕方法としてピンネット工法があることを覚えてください。

アンカーピンニング工法との違いも覚えてください。

設備は知らなければ回答を導くことができません。
広く浅く知識を覚えることも重要です。

これで外壁の修繕は終了です。
次回から防水になります。

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