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管理業務主任者・マンション管理士受験支援マガジン

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毎年1万人以上が受験するマンション管理に必須な国家資格。求められる知識は広く、中でも設備で点数を稼ぐことが求められます。しかし、参考書だけでは覚えるだけで大変です。そこで覚えやす…
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2024年6月の記事一覧

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(3)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(3)

もう一問、過去問を解きましょう。
次も仕訳の問題です。

それぞれの問題を仕訳するア:排水管塗装工事一式

発生主義であることを忘れずに!
工事が終了すると支払義務があり、取引状態は「未払金」になる。
そのため、3月の支払は修繕費ではなく、未払金の支払になる。

問題は3月の仕訳です。結果としてNGであることがわかります。

イ:防犯カメラ取替(取付費も含む)

修繕費とは何か?(いやらしい問題で

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(2)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(2)

前回は、仕訳のルールの基礎について説明しました。
右が借方で資産、左が貸方で負債になること。
仕訳は記帳する時の時間軸で考え、その時の取引の状態により資産として「未収金」「前払金」、負債として「未払金」「前受金」の4つの科目で処理する。
では、過去問で理解を深めましょう。

選択肢

1、時間時期をチェックする

ざっと問題文を読み「平成31年3月分」であることを確認します。
このことで問は3月末

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(1)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(1)

「会計口」「予算主義」を説明しましたが、会計でもっとも重要な帳簿の1つである「仕訳」です。
仕訳をした結果を記載する仕訳帳は出納の記録です。
この記録より収支決算報告書、貸借対照表が作成されます。
仕訳帳と総勘定元帳がありますが、マンション管理士や管理業務主任者の試験では総勘定元帳の知識は求められません。
仕訳帳だけに集中して学習してください。

仕訳帳は単純なルールです。
ルールさえ覚えれば、試

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その2、予算主義

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その2、予算主義


1、会計とは?

会計とは、企業や公的機関などが、事業の収支、財政状態などのお金の流れを記録し、その結果明らかになった財政状態などを利害関係者に報告することです。
報告することである以上、会計は書類が重要になります。
マンション管理組合では、会計を行う機関が理事会(委託している場合は管理会社)であり、利害関係者は区分所有者になります。

そのため、年度末ごとに定期総会を開催して区分所有者に対して

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その1、会計口

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その1、会計口

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計を覚えましょう。

1、マンション管理組合の会計口とは

マンション管理組合の収入と支出はほぼ限定されます。
収入源は3つ。
管理費、修繕積立金、専有使用料です。

これらの収入を別々に管理する方法がマンション管理組合の区分会計です。
区分会計するためのそれぞれの会計は、2つ会計で行うことが一般的です。
管理費を管理する管理費口。
修繕積立金を管理

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