私は私に恋したい

 失恋をきっかけにnoteをはじめて「自分を愛する」ことを当面の人生のテーマにしようと思ったのだけれど、自分を愛するってすごく難しいと実感する日々である。

 相変わらず未練はあるし、縁を切ったわけではないから元恋人とは連絡もとるし、その連絡にすら一喜一憂していて疲れてしまう。

 ばっさり切れたほうが、つらくとも自分のためになるんだろうとわかっている一方で、それでも自分で納得いくまでもがいてみたい気持ちが強くて切れずにいる。

 さて、そんな情けない私だけれど、上述の通り、自分を愛するって難しい…じゃあどうすれば愛せるようになるんだろうかと考えてみた結果、

「まずは自分に恋をしてみるのはどうだろう」

と思いついた。

 だって、誰かを好きになる時は「この人を愛してる」の前に「この人に恋してる」時期があると思うのだ。もちろん、恋をすっとばして愛になることもあるだろうし、例えば友情や親から子への感情なら恋を経ずに「友愛」「家族愛」になるだろうけれど、それはここでは置いておいてほしい。

 自分のことを「好き」じゃないのに突然「自分を愛しましょう」と言われても、好きでもない人を愛せるはずがない。

 まずは自分を「好きになる」、つまり「恋をしてみよう」というわけだ。

 じゃあ私にとってどんな状態が「恋してる」なんだろうか。

たとえば、その人を思うと胸がときめいたり、ドキドキしたり、会えると思うと楽しみで仕方なかったり、連絡があると嬉しかったり。

 なんとなく、浮かれた気持ち。明るくてふわふわしていて、楽しい気持ち。それが私にとっての恋。

 愛の場合は、そこからさらに、一緒にいるだけで落ち着くとか、安心感があるとか、恋と比べると穏やかでいられる気持ちってイメージ。

 もちろんみんなそれぞれの恋や愛があると思うので、これはあくまで私にとっての恋と愛。

 自分に恋をしたい私には、どんなことができるのだろう。恋をするというからには、好きな人としたいこと、好きな人にしたいことされたいことを自分としてみればいいんじゃないだろうか。

 私は恋した時どんなことをしたくなるだろう。

・かわいい服を着て、メイクして、デートをしたい
・好きなことや好きなものの話をして好きを共有したい
・相手のことをもっと知りたい。何が好きで何が嫌いか、趣味は何か…なんてたくさん知りたい。
・自分のことを知ってほしい。
・たくさん話をしたい。くだらないことも、まじめなことも。
・きれいな景色を見たり、面白い映画を見たり、ゲームをしたり、散歩をしたい

 ぱっと思いつくのはこんな感じ。

 じゃあそれ、全部やってみようよ。私と。

 かわいい服をきてメイクして、お気に入りのアクセサリーをつけて、好きな場所へ行こう。なんなら、新しい好きな場所を探しに行くのもいい。

 好きなものの話は、たとえば今みたいにnoteに記事を書いてみたり、Twitterで呟いてみたり、日記を書いてみたり、文章にしてみれば、それもある意味自分との「会話」になるんじゃないかな。

 私が私に恋をするときに限って言えば、「自分のことを知ってほしい、相手のことを知りたい」の対象はどちらも自分だから、つまり、もっと「私」について詳しくなってみればいい。

何が好き?何が嫌い?どうしてそう思うの?好きや嫌いになったきっかけはある?休みの日は何をしてる(何をして過ごしたい)?
そうやって自分への問いかけをたくさんしてみて、それを書き出してみるのもいいだろう。

 正直、今の私は恋愛…というか別れた彼への依存心が強くて、一人の時間になると彼のことばかり考えている。

 でも、楽しくないのだ。彼のことばかり、しかもネガティブなことを考えていても楽しくない。むしろつらい。ときめきってなに?状態である。

 だから彼に恋する前に私にもっと恋をして、ときめきを取り戻そうではないか。
 まず自分に恋をして、それから恋が愛に代わって、そうやって自分と両思いになったら、彼への気持ちにしろ彼との関係にしろ、何かしらの変化もあるかもしれない。

 恋をした最初のころの楽しくて仕方ないあの気持ちを自分にむけて取り戻せるように。

 さて、今日は恋人(私)とどんな楽しいことをしようか。

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