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後編:経理が天職になったワケ

#就活 #転職 #キャリア #経理 #B2B

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前編から引き続き、素材メーカー経理の藤本さんからお話しを伺っていきます。
前編:B2B 業界違えば別世界

全く予想していなかった「経理」への辞令

経理部門に配属された当初、まったく予想していなかった展開に、藤本さんは戸惑いの気持ちが強かったそうです。

しかし今では「会社人生最大の幸運」と表現するほどに、経理の仕事に情熱を注いでいるとのこと。

藤本さんにとっての経理の楽しさとは何なのか、詳しく伺っていきたいと思います。

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若かりし頃のキャリア観

学生時代に話はさかのぼりますが、就職活動をしていたころは、特段のキャリア志向は持っていませんでした。
手当たり次第に就活して、たまたまご縁があって入社した、というのが正直なところです。

この会社を選んだ理由は、就活中にお会いした先輩社員の人柄が良かったことと、働きかたが自分のライフスタイルと合っていると思ったからでした。

そんな状態から、突然経理部門に配属されて、当時は本当に驚きました。
簿記も持っていませんし、希望も出していないし、経理に配属される理由が見当たらなくて・・・

ふつう新入社員って営業なんじゃないの?
なんで僕だけ?

今思うと、些末なことを気にしたものだなと思います。笑

さて、一般には「経理」というと、いろんな細かいルールがあって、知識が必要で、決まったことを決まった通りにする仕事、というイメージがありますよね。
私も当時は、そんな認識をしていました。

幸運にも私は大学時代に、会計や統計学を “かじった” ことがありました。
人よりも知識は持っているつもりだったので、何とかなるだろうとは思っていましたが、実際に仕事をしてみると、なんといいますか、経理の仕事に対する印象がガラリと変わりましたね

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管理会計の仕事とは?

会社には“お金を扱う仕事”はいくつかありますが、私の仕事は一般には「管理会計」と呼ばれる分野になります。

具体的には次のような観点から、経営陣をサポートしていきます。

・ 業績は好調か(業績管理
・ 予算と実績の乖離は許容範囲か(予実管理
・ 事業環境を踏まえて、次期はどの程度の実績が出せそうか(業績予測

これらの情報があって初めて、財務諸表(PL、BS、CF)を作ることができます。
当社の場合は、実績ベースと、予測ベースの財務諸表を作るところまでが、私たちの仕事です。
それらの情報は財務部門で、資金計画・管理に役立てられていきます。
(例えば、メインバンクからの借入金額をいくらにするか等)

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経理+営業=リアリティ

経理部門において、お金の流れ、数字の作りを理解する「定量的な視点」はもちろん大事ですが、同じくらい重要なのが「定性的な視点」です。

したがって、経理といえども営業現場のことが理解できていないと、本質を見極めることはできません

業界特性や、会社独自のルールなど、その数字が生まれる背景・理由は必ず現場にあるからです。

自社のビジネスに対する理解に、会計の専門性が加わって、見える世界の解像度がぐんと上がる。

今何が起こっているのか。これから何が起こるのか。

これが数字という残酷なまでに具体的な形で、ありありと感じられるのが経理の一番面白いところです。

そして、それを役員にレポーティングできる(!)ということ。
大企業では、私の世代でもまだ若手なので、なかなか体験できる機会はないです。

入社から8年たった今、私は経理の仕事を心から楽しんでやっています。
私にとって経理部門は、毎日刺激的で、わくわくの連続。
この仕事に出会えたことは、本当に幸運でした。

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キャリアに悩む人へメッセージ

私の今後のキャリアですが、職種軸でキャリアアップしたいと思っています。
私にとって「天職」ともいえる経理の仕事を、とことん極めたいのです。

このような考えに至るまでは、もちろん一本道ではありませんでした。
一度しかない人生、このままで良いのか、悩んだ時期もありました。

同じ悩みを持つ方へのメッセージですが、ぜひ良き相談相手を見つけてほしいと思います。

キャリアの悩みに特効薬はないので、「これが私の仕事だ」といえるものに出会うまでは、悩み考え続けるしかないです。

ただ、一人で考え続けることはしんどいし、潰れてしまうこともある。
一人で抱え込むことだけはしないで欲しいです。

良き相談相手を持つことが、良きキャリアを築く第一歩になる。
私自身の歩みを振り返ってみて、心からそう思います。

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