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私の小説の書き方。/中編や長編の場合

先週、短編の執筆方法(=あくまでも私個人のやり方)を述べましたので、中編や長編を書く時についても記述してみます。
といっても、短編の時とさほど、違いがあるわけではありませんが。
大きく違うのは、「プロットと呼べるものを書くか、書かないか」でしょうか。

1.まずはネタ決め。今までのところ、お題設定の上で中編や長編を書いたことはないので、手持ちのネタ帳から探して決めます。短編の場合②の時と同じく、その時の気分で決めることが多いですね。その点は制約のない、気楽な「趣味の物書き」なので。

2.ネタを決めたら、プロットを作成。メインキャラのプロフィール、その他の登場人物、起こる出来事、言わせたいセリフなど、書き忘れたくないことを片端から箇条書きしながら、書こうと考える順番通りに並べていきます。昔からの習慣で、手書きで、レポート用紙かルーズリーフ用紙に書きます。出来上がりは「注釈付きのあらすじ」という感じでしょうか。

3.必要があると思ったら、作中に出てくる場所の図解や間取りを(下手な絵で)描いたり、作中時間の年表を作ったりします。現状で唯一の長編『宵闇の光』を書く前には、簡略ながら町の地図を描きました。

4.短編の場合①の4.以降と同じ手順で、書いていきます。

ネタを思いつく時は、他の方もおっしゃる場合があるように「降ってくる」感じに近いです。日々とりとめもないことを考えている中で、ふわっと話の一部分が浮かんできます。だいたいは、まだ具体的ではない、ワンシーンが。そこから前後や背景を探っていって、どんな話かが多少見えてきたら、ネタ帳に書き留めます。
最近読んだ、あるいは昔に読んで記憶に残っている、漫画や小説の影響下でネタが生成されるケースもあります。10年以上前に書いた拙作『海色の町』シリーズは、当時はまっていた漫画の影響を如実に受けた作品でした(現代日本の海辺の町が舞台とか、ファンタジーまじりの物語であるとか)

ぶっちゃけたことを言いますと、これまで書いてきた中編&長編は、少なくとも10年ぐらい前に思いついた(降ってきた)ネタをもとにしております。
その頃の私はやたらと妄想力が活発で、月1本くらいの勢いで新しい話を思いついていたような気がいたします(笑)。あまりに多いので、当時は「ネタの一覧表」なんてものまで作っておりまして(表計算ソフトで)……今でも実は、それを見返しては「次は何を書こう」と考えています。
私の遅筆さだとあと10数年は確実に保つ、と言えるくらいの数のネタが、まだ形になっていません。生きているうちにできれば全部書きたいな、というのが私のひそかな願いです。

こんなふうにして、日々の隙間でちまちまと、小説を書く作業を続けております(気づけば30年近く書き続けています……年数だけはベテランですね・苦笑)。万が一、どなたかのご参考になる部分がございましたら嬉しく思います。
読んでくださってありがとうございました。


表立った応援をしていただいた経験が少ないので、サポートしていただけたら飛び上がって喜ぶと思います(笑)。よろしければ。