デリーターチョウザメファーム訪問

入道雲も猛々しい炎天下、三浦半島のチョウザメファームに行ってきました。駅からタクシーで10分ほど、畑の真ん中にチョウザメファームがありました。
以下はほとんど自分用の覚書です。興味を引いたところだけ拾い読みください。

看板に同人作家はお馴染みのネコちゃんマークがあります。
広い敷地を入るとすぐ大きめの3つの円形水槽があります。
円形なのは追突を防ぐため、養殖場なのでアクリルガラスは使っていません。(聞き忘れたけどFRP製ではないかと)
水槽の中に見える塔のようなものは給水装置で、地下から湧く水を利用して掛け流しで常に水が供給される仕組みです。

この一帯は元湿原で、豊かな水源があるとのこと。何故海の近くで海水魚ではなく淡水魚の養殖なのか不思議だったのですが、そんな理由があったのですね。
水温は16.7度、水槽に手を入れるとひんやりと冷たく、冬は暖かいのだと思います。

1年ほど育つとこんな感じ。チョウザメはよく鼻上げするので、人の気配で餌を欲しがるのだと思っていたら「人は関係ない」との事でした。習性だそうです。実際餌やりもさせてもらいましたが、チョウザメは食いつきが悪く底に沈んだ餌を食べていました。養殖映像でよく見る、餌をバーっと投げると水面が沸き立つようなアレはなかったです。
一方ニジマスの餌やりは一斉に餌に飛びつく、まさに給餌の雰囲気でした。

ニジマスは成長が早く出荷まで短い半面ストレスに弱く、網で掬っただけで死ぬ個体がいるので水槽の移動がしにくいとの事。
チョウザメは丈夫でストレスに強く、雌雄の判別のため腹を割いて確認後、傷口を縫って戻せば普通に泳いで餌を食べるそう。
丈夫だね⁈そして腹を割かないと雌雄の判別できないのだね。
私の知識だとチョウザメが繁殖可能になるのに25年くらいかかると思っていたので、7年で出荷できるようになっていたとは驚きでした。ニジマスは1年だそうです。
今年はもう料亭などに出荷してるとの事。紹介していただきましたが、ランチが5000円くらいしたので、今回は見送ってしまった。

以前はドラゴンフルーツなどの南国系果実も栽培してましたが、軌道に乗らず今はそのビニールハウスで幼魚を飼育していました。

【覚書】
飼育槽に網がかけてあったので、飛び出し防止??と思ったら鳥に狙われるとの事。
え、いやいや60センチはあるよ?どう見ても鳥には無理でしょ?と思って上を向いたらトンビが飛んでました。……アイツか。

【覚書】
チョウザメを触ったのは初めてですが、独特のヌメリがあって見た感じとイメージが違いました。捕食者から逃れるためにヌメる魚は多いですが、いやいや川にいるこんなデカい魚を捕食するやつおらんだろ…と思って空を見たら熊が(略

【覚書】フルーツ系は今オリーブとアボカドなどを栽培中との事。オリーブは食用じゃなくても用途は広いので、そのうち“チョウザメオリーブ”みたいなブランドにならないかなぁ。

そんなこんなで1時間くらいレクチャーとお触り、餌やり体験して最高に楽しい時間を過ごせました。
「女性が見学に来るというので水槽も掃除した」とおっしゃってました。
チョウザメのウロコも見せてもらいましたが、非常に綺麗な造形でした。鱗が蝶に似てるのでチョウザメだよね。
あの鱗にアクセサリーパーツくっつけたり、アクリルで固めたりしたらお土産になりそう…

抜けるような青空と入道雲に見送られて、熱く暑き訪問は終わりました。
本当に面白かった!
お忙しい中、色々ありがとうございました。

追加。
デリータじゃなくてデリーターさんなのですね。私20年使ってたのに気づきませんでした…すみません

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