「嫉妬」との向き合い方

人間たるもの、嫉妬の感情を抱くこともあることでしょう。
『隣の芝生は青く見える』なんて言葉がありますが、言い得て妙だと思います。
どうしても他人の境遇や生き様が羨ましく思えるものなのです。
実は自分の境遇だって、他人から見れば十分に羨望の的になり得そうなものなことだってあるのに、それにはなかなか気づかないものです。
人間ってややこしいですね。
つくづく、人間という生き物を演じていて難しいと思います。

嫉妬、ヤキモチ。
この感情は一生ついて回ります。
でも、行きすぎた嫉妬は「憎しみ」に変わります。
「憎しみ」に変わってしまうと、これがまた厄介です。
厄介どころか、もう手のつけようがないというべきでしょうか。
憎しみに侵された人間は、暴走します。
暴走の果てに自爆してくれるんならまだマシと言いたいところですが、こういうタイプの人は周りを巻き込んでいくのが厄介なところ。

この「嫉妬」という負の感情を、どう対処すべきか。

私の答えは、「共存」。
これに尽きます。

この「嫉妬」という厄介な分身とよろしくやっていくしかないのだと思っています。

よろしくやっていくにはどうすればいいのか。
それは「自分の中にあるこの嫉妬の感情を自覚すること」です。
「嫉妬」「憎しみ」が暴走する人たちに共通しているのは、自分の中にある「負の自分」を自覚しきれていないところ。
「負の自分」の存在を認めきれていない、もしくは認めたくないからこそ、余計に拗らせていってしまうのです。

自分の欠点・負の感情を自覚し、認めるのは並大抵のことではありません。
ですから、かなりのセルフ・コントロールが必要とされます。
これは訓練するほかありません。

確かにめんどくさいことです。
重々承知しております。
めんどくさいし、かなりの労力を要しますが、やっていかなければならないのです。

人間として生まれ落ちたからには、永遠に背負わなければならない「人間の業(ごう)」なのです。

でも、その業を肯定することで、初めて「人間として生きている」と自覚できる。

人生って不思議で、大変で、苦しくて、でもなんだかんだ、楽しいもんなんです。


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