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【与太話】良い話・悪い話、どっちから聞く?

ビジネスモデルとは関係ない与太話です。
なぜこんなものを載せているのかの理由は、こちらを参照してください。

良い話・悪い話

「良い話と悪い話がある。どっちから聞きたい?」
「良いニュースと悪いニュースがある。どっちから聞く?」

という言いかた、ありますよね。

サラリーマン時代に同僚だった僕とAは、クラフトビールが好きなのと、しばしばお腹を壊すところが共通していました。
でも、Aが僕と違っている点の1つは、Aはこの言いかたが大のお気に入りでだったことです。

たとえばこう。

「良い話と悪い話、どっちから聞く?」
「じゃあ良い話から言えよ」
「昼休みに食べたカレーが旨かった」
「どうでもいいわ。で、悪い話は?」
「カレー食べたら腹が痛くなった。トイレ行く。じゃね」

Aはいつもこんな感じで話すんです。

そのほか、

「良いニュースと悪いニュースがある」
「またか。じゃあ悪いニュースから」
「来週の会議の進行役、おまえにしようかって部長が言ってたよ」
「マジで? まいったな」
「良いニュースはね、その会議、結局キャンセルになったみたい」
「その情報、意味あんの?」

というパターンもありましたね。

会社をやめて独立した後も、Aとはメールのやりとりが続いてました。
で、先日、たまにはメシでもいくか、ということになったんですが…。
なぜか「〇〇公園で会おう」とAが言いました。

待ち合わせ場所は公園の入口でした。

道に迷った僕は数分ですが遅刻し、到着したときにはAはいなかった。
Aも遅れているのかな。

付近には公衆トイレがあり、しばらくするとAがそこから出てきました。

「すまんすまん、早く着いたんだけどさ、急な腹痛でね、トイレに駆け込んでた。あーヤバかった」
「相変わらずだな。オレもよくトイレに駆け込むけど。で、だいじょうぶか」
「もうスッキリした。…元気そうだね」
「そっちもな」

僕たちは握手をしました。

Aが言いました。
「メル友だったからか、久しぶりって気がしないね」

「メル友って死語だろ」
「ははは。さっそくだけどさ、良い話と悪い話があるよ。どっちから聞く?」

でたー!「じゃあ、良い話から」

「この公園ね、むこうでフェスやってる。クラフトビール飲み放題だって」
「なるほど、それでこの公園にしたのか。じゃあ、悪い話を聞こうか」
「さっきおまえが来たのを見たら嬉しくなってね、思わずトイレから飛び出した」
「は? 犬か。気持ち悪いこと言うなよ。だいいち、それのどこが悪い話なんだ?」

「うん、だからまだ手を洗ってない」





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