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【前編】バイスリーでのデザイナーの仕事って実際どうなの?【新卒2年目】

2021年の4月に、バイスリーとしては初の新卒社員が入社しました。入社する側も、迎える側も手探り状態の1年半を、ご本人に振り返ってもらいました。

自己紹介1:新卒2年目デザイナー

みなさんこんにちは、BYTHREEのデザイナーの水田です。私は2021年に新卒で入社し、現在2年目 デザイナーとして日々奮闘しています。

今回は、私自身の辿ってきた道を振り返りながらデザイナー職のリアルを知ってもらえたらと思い、記事を書いています。デザインに携われる仕事に就きたいと考えている大学生や、デザインに興味はあるけど実際どんなことをするのかよく分かっていない……なんて人の参考になれば幸いです。

自己紹介2:なぜBYTHREEに?

私は成安造形大学(滋賀県)でグラフィックデザインを学び、卒業と同時に大阪へ移りBYTHREEに入社しました。どんな会社かは、過去の記事にて詳しく紹介しています。

なぜ、BYTHREEに入社したかというと、クライアントの規模に関係なく、地域や土地に根ざした企業やサービスのブランディング・デザインも行っている点に魅力を感じたからです。

また、選考内にインターンシップが組み込まれていた点も大きかったです。
私の場合、面接選考だけだと素直な自分を伝えられず、次のステップに進むことがなかなかできませんでした。(当時の就活はコロナの流行と時期が被っていたので、慣れないオンライン選考に対しての焦りも……)
インターンシップなら自分の人間性やデザインに取り組む姿勢を直接見てもらえるのではと思い、私は計5日間参加しました。

その後の面談も踏まえ、社内の集中しやすい環境や少人数でコミュニケーションをとりやすい距離感が自分に合っていると思い、入社を決めました。
就活においては自分にとって魅力的な会社かどうかはもちろん、自分という人間を一番伝えやすい選考方法かどうかも外せないポイントだと思います。


周辺環境1:疲れた心を癒すお気に入りの場所

基本的に座り仕事でずっとモニターを見ているので、知らない間に疲れが溜まることもあります。そんな時は外の空気を吸って気分転換。私はよく靱公園を散歩します。

靱公園は事務所の目と鼻の先で、ベランダから眺めることもできます。
春先は桜、初夏は新緑が鮮やかで、季節ごとに景色が変化するので見ていて飽きません。私は田舎出身なので、緑が近くにあるとなんだか落ち着きます。

BYTHREEが所在する京町堀エリアの魅力については
Wantedlyの記事でもお伝えしています

周辺環境2:同じく大阪市内で働く友人の存在

大学時代の友人は就職に伴いほとんど関東に行ってしまいましたが、一人だけ同じく大阪市内、しかも同じ町内にあるデザイン会社に勤務する友人がいます。

歩いて5分もかからない距離なので、仕事終わりにたまに会ってはお互いの近況について話したりします。同じ業界の同年代がどのレベルでどんな仕事をしているか分かるので、自分も上を見て頑張ろうと思えます。

私もその友人も会社内に同期がいないので、意外と貴重な存在です。


仕事内容(具体例)|私の初仕事

入社から間もなく、私は*「SOUHATSU」の誌面デザインを一部担当することに。
*「SOUHATSU」とは、大阪経済大学(以下 大経大)の卒業生に向けて発行される広報誌のこと。

入社1年目から直接デザインに携わるような仕事はできないと思っていたので、嬉しい反面不安もありました。私が担当したページは「一問多答」という、一つのお題に対して大経大の卒業生たちが多様な回答をするアンケート企画です。そういった十人十色の雰囲気を表すため、AD指示のもと、デザインはイラストと吹き出しのモチーフで構成することになりました。

その中で一番苦戦したことは、イラストをデザインの一部に落とし込むことです。これだけに何週間もかかってしまい、いきなり先が思いやられる状況になりました……。

まず「デザインの一部としてのイラスト」の意味を理解しなくてはと思い、様々なトーンを試しました。ただひたすらイラストを描くだけではなく全体のデザインとセットで考えることが理解への糸口だと気付くことができました。

【 「デザインの一部としてのイラスト」とは? 】
「イラストはイラストレーターさんが描いているんじゃ?」と思う方も多いかもしれません。あくまでデザイナーは様々な要素を整理し情報を分かりやすく伝えることが仕事なので、そういった認識は間違いではありません。
しかし、BYTHREEでは「デザインを構成する一要素」として全体のイメージを踏まえた上でデザイナーがイラストを描く場合もあります。
今回はイラストと他要素(吹き出しやテキストなど)が入り混じる構成になるので、イラストをデザインの一部として、デザイナーが一緒に作っていく方がまとまりのある仕上がりになると考えました。

以下は、実際の当時のラフです。
比較して見てみると、最終的な案の方が一人ひとりに個性があり、「一問多答」という企画において十人十色の雰囲気を出せるイラストになっているかと思います。

そんなこんなでなんとかイラストの壁を乗り越え、デザインの方向性も固まりつつあったんですが……まだ先にも壁は続いていました。

立て続けにタイトルの見せ方吹き出しの形カラーリングの設定でも苦戦し、どこから手を付ければよいか分からず迷子になってしまいました。

しかし、これに対しても先程と同様の考え方を生かすことができました。要素を別々で考えるのではなく、はじめは色を決めずモノトーンで大まかに組みながら様々なパターンを検証。その中から一番良い仕上がりになりそうなものを細かく調整していく方法をとることで全体がまとまっていきました。

そうやって何日もかけたデザインが刷り上がり、冊子が手元に届いた時は「自分のデザインでページがちゃんと成り立っている!」と思いました(かなり浅い感想に聞こえますが、本当にそう思ったんです……)。

大阪経済大学様のサイトにて、全ページPDFでご覧いただけます

私にとっての初仕事は壁だらけでかなり不安でしたが、自分の考える「完成」を超えることの難しさやスピードの重要さを早い段階で知ることができ、大きな経験値となりました。



最後に

いかがだったでしょうか?
デザインに興味がある・そういった仕事に携わりたいと考えている方の参考になれば幸いです。

今回のイラストに関する話で「デザインに興味はあるけど、絵を描くのは苦手……」と不安な方もいると思います。
私の周りにはそれなりに絵が描ける人が多いので「デザイナーは絵も描けないといけない」と錯覚しがちですが、先述したようにデザインにおけるイラストはあくまで一要素に過ぎないので心配する必要はありません。
もちろん絵が描ける方がデザインの幅も広がるし、頭の中のデザインイメージを書き起こす時にも役立つので、スケッチくらいは練習してもよいかもしれません。

私は昔から絵を描くことが好きなので、これからもデザインに活かしていけたらと思っています。そのこともあり、現在は「bythree font calendar」の制作にあたっています。

毎月更新していくので、チェックしてみてください。

スマホの壁紙として無料配布中

前編ではバイスリーのデザイナーとして仕事の話をしてきましたが、次回後編では私がデザイナーを志した経緯や大学時代の話など少し立ち入った話をしていけたらと思います。

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