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VOICE|振り返れば、清々しく、温かい

きっかけは、好奇心だった。

私は会社員で、PRや撮影、WEBデザインなどしていて、動画はプロモーションの一貫で制作会社に発注する側だった。動画の需要は日に日にどんどんと増え、でも、コストは抑えなきゃ、と会社と制作会社との板挟みになっていた時。ふと、このコストって結局高いのか…? とゆうかこれ、どうやって動かすんだろう…? え、知りたい…! 私もやってみたい…! そうだ、学べばいいんだ…! とそんなこんなで特に深い考えもなく(!)勢いのままに、モーショングラフィックを学ぼうと決意。

でも、独学は絶対に無理。だって、ただでさえ会社員で平日5日は8時間ガッツリ働いてるのに、自発的にその他の時間で勉強するなんて、非現実すぎませんか…きっと早々に躓き、挫折するに違いない。

・短期間で(働きつつずーっと学び続けるなんて無茶)
・家から通いやすくて(遠かったら行くの面倒)
・高すぎない値段で(大事)
・実践的に教えてくれるような(結構ありません?使い方を学んだはいいけど、活かし方が分からず結局お金を無駄にすること…)

いい感じのところないかな…? とひたすらググって探していたそんな時、私はBYNDに出会った。1ヶ月、という短さもいいし(勢いとガッツで乗り越えられそう)毎週必ず通学して、仲間と共に学べることは私の性分にあっていると思った。1人でやると何かと続かないんですよね…

根は負けず嫌い、そして周りに影響されやすい私は、BYNDなら通う人も意識高そうな方が多そうだし(偏見と思いきや、通ってみてここでしか出会えなかったであろう素敵な方々と出会えた)、サイトを見た限り先生はむちゃくちゃ優しそうだし(実際にも先生お二人は人としても素晴らしく、優しく熱い、仏のような神のようなお方だった)、何より説明して下さったスタッフの方がめちゃくちゃいい人で (説明会では親身になって相談や不安などを聞いてくれるし、押し売りなども一切なかった)、通うことを決めたのであった。

そして、いざ入学!!
ここに来なかったら、2度と会うことはなかった仲間の皆さま。会社員です、と言うのが恥ずかしいほど、個性豊かな方達ばかりで(イベントで日本中を飛び回る mさん、休憩中もカメラの勉強をする熱くて素敵なカメラマンの yさん、作業が早すぎて師匠としか思えなかった oさん、そしてpc初心者とは信じられない才能をお持ちだった tさん、子育てをしながら占いの道を切り開く eさん、見たことないサイズのでっかいカフェラテを片手に質問を沢山していたグラフィックデザイナー kさん!) 休み時間にプライベートや仕事の話を聞くのもワクワクし、すごく楽しい時間になった。

知らないことが、分かる、出来なかったことが、出来る、ことは、ひたすらに楽しい。しかし、楽しいだけでは当然のことながら終わらない。なんてったって知らなかった知識をギュギュっと頭に詰め込み、出来なかったことを短時間で出来るようにしていくのだから、頭の中は大渋滞…脳内アラートが鳴りまくる。(もちろん先生はめちゃくちゃ丁寧に教えて下さり、誰も置いていかないです。その場で実践して進んでいくし、分からないところはすぐに先生や、TAさんに聞ける環境も素晴らしかった)

楽しい!なんだこれは!おおおおお!というテンションの高い自分と、わあああ全然できないことばかりだよ、あああ隣の芝生が⻘い…うおおおというテンション低い自分とが、ぐちゃぐちゃにないまぜになり、脳内アドレナリンは大放出、目はギンギンに、気分はジェットコースター。と、そんなこんなで授業が終わるころには、完全燃焼…皆さまさようなら…と燃え尽きた私はそそくさといつも家に帰っておりました。(実は放課後タイムという素敵な時間もあったのですが、私はそこまではできなかった)

そんな⻘春の様な一ヶ月の中で、すごく励みになった出来事があった。それは授業中、6seconds や 15seconds など皆でワークを見せ合う時間があるのだが、そこで先生や仲間がただただ良いところを褒めてくれる、スペシャルな時間があった。私はその時に、「伊藤さんは細かい所にもこだわって、丁寧に作品作りをしていますね!」と言われて、(え…?そうなの?たしかに私は確かに誰も見ていないようなところをやたらとこだわる習性があるんだよな。みんなそういうもんだと思ってたけど、それって個性なの…?まさかの私の得意な⻑所なのか! なんと!)知らなかった自分の良さや得意を客観的に知ることができた。

そしてそして、最後のファイナルワーク!
どんな動画を作るか、まず最初に浮かんだのは、仕事とかなーんにも関係なく、自分が1番好きだ!!と思うことをやろうということ。そして誰に1番観てほしいか、、そうだ、日頃会えてなかった両親が喜ぶような動画を作ろう。ということを決めた。

仲間や先生に見つけてもらった自分の良さを存分に詰め込んで、時に絶望的な気持ちになりながら (時間がどんどん無くなるからね・・)ひたすら学校と仕事の合間を縫って卒業制作に励んだ。振り返れば、小さい頃から日記を書くのが好きで、書くことよりも雑誌やシールを切り貼りするのが好きな子供だった。なんか日記昔から好きだったよな…と実家にしまわれていた中学時代の日記を見てみると、当時の愛読書であったニコラやCANDY(分かる方いますか!?)を切り貼りして、表紙をめくれば笑顔の小松彩夏ちゃん(当時の私のアイドルだった)の横にデカデカと Dreams come true!!とポスカで書いてあった(眩しすぎて思わず後ずさった)。ファイナルワークを作る時間は、そんな、昔から変わらない、自分の好きなことに思い切り向き合い、ひたすらに自分と向き合う時間になった。

ちなみに動画の素材のメインになった昔の写真達のセレクトは、父にお願いした。(母が、なんか父さんばっかりイケメンの写真選びすぎじゃない?と文句を言いながらも、嬉しそうだった)そんなこんなで父が送ってくれた写真のをひたすら切り抜き、構成を考え、足りない素材を探し、動かす、を繰り返し繰り返し繰り返し…(以下省略)

凝り性な私は、たぶん他の人よりも出来上がるまでに多くの時間がかかってしまったけど、終わってみて 振り返れば、清々しく、温かい気持ちになる。こんなに自分に没頭できる時間、ってなかなかないよなー。制限された時間があるからこそ、限界までやってみようと思える。そして頑張ってるのは1人じゃない、 励まし合える仲間や助けてくれる先生がいるからこそ、自由に何でも出来る気がした。

完成した作品にまっさきに抱いた感想は、うわ何これ、なんか恥ずかしい!だったけど、その気持ちは 誰のものでもない、私らしさが存分につまったものである理由に感じられて、とにかく、今の自分にしかできないものを生み出すことができてただただ嬉しい。

BYNDでの日々は、今でも私にとっての宝物になった。

BYNDER:AYANO I.
COURSE:モーショングラファー/チューン・オブ・モーション(2024 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラファー

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