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こんな世の中だからこそ知っておきたい、定期預金の金利計算について

はじめに

昨今の経済事情を鑑みて、定期預金を始める人は多くなっているのではないでしょうか。
そんなとき、電車などの広告でよく目にする金利という文字に惹かれて、これならもしかしたらと、淡い期待を抱いている人もいるかもしれません。
現状を踏まえて結論づけると、現在の社会情勢において、定期預金をした場合の利息はほとんど増えない、というのが事実です。
今後なにかしらの変化がもたらされ、景気が上向きするなどの傾向が見られればあり得るかもしれませんが、今の時点で期待をするのは酷というものでしょう。

とはいえ、将来につながるものとして、金利を詳しく知るうえで、どのように計算するのかを知っておくことも大事なことです。
そんな定期預金の金利計算について解説していきます。


定期預金の利息は課税対象

FireShot Capture 147 - 知っておきたい、金利表示の見方と注意点 - B.貯蓄する - 一般社団法人 全国銀行協会 - www.zenginkyo.or.jp

定期預金の利息は、現在においてはあまり期待はできないところではありますが、知っておきたい点が1つあります。
それは、利息は源泉離課税の対象だということです。

源泉離課税とは、ほかの所得と分離して一定の税率が適用されるもので、利息もその対象となるのです。

そのため、実際に利息を受け取る際には、源泉離課税を差し引いた額となります。
内訳としては、所得税15%・地方税5%・所得特別復興勢0.315%の、合計20.315%が一律で差し引かれるのです。


定期預金の金利計算はとてもシンプル

ほとんど期待できない利息に、さらに源泉離課税が差し引かれるとあって、受け取れる利息の金額がドンドン少なくなってしまうことに、落胆する人もいるかもしれません。
こればかりは現実なので、どうしようもできないところなので、受け入れる努力が必要です。

そんなことはさておき、こうした金利計算はとてもシンプルで、小学生レベルの算数ができれば、誰にでもすぐ分かります。
どのような計算式なのかというと、

「預金金額×金利=大まかな利息」

このようになるのです。
とても簡単ですし、いざという時はこの計算式を覚えておけば、将来的にどのくらいの利息が生じるのか、判断することもできます。


シミュレーションを使ってみる

わざわざ計算するのが面倒くさい、という人も当然いるでしょう。
預け入れる金額が多ければ多いほど、計算に誤差が生じる可能性は十分考えられます。
手っ取り早く済ませたい、そうお考えの場合は各金融機関のホームページに、シミュレーションが用意されているので、利用してみるとより正確な数字が出てくるので便利です。


金利は年単位で計算される

定期預金で利用される金利についてですが、もし定期預金を途中解約したら金利はどうなるのか、気になっている人もいるでしょう。
まず前提条件として、金利は年利を意味していますので、1年間を見越した数字となっているのです。
そのため、もし1年の定期預金を3ヵ月で解約するとなったら、金利は1/4分で計算することになります。

損得勘定で話をするなら、当然そんなのは言うまでもないでしょう。
だからこそ、定期預金はできるだけ満額で解約するに越したことはないと言われているのです。


少しでも受取金額を多くしたい場合

定期預金の金利はあまり期待できないとは言いますが、それでも少なからず多く受け取りたいと思っている方は、複利を利用するといいでしょう。

定期預金の利息計算には単利と複利があって、満額になるまで利息を受け取らず、元金に組み込んでいきます。
そうすることで、単利よりも多く利息を受け取ることができますので、こちらは金融機関ごとに相談してみるといいでしょう。

まとめ

定期預金の金利は、現在までに高いとはとても言いきれず、利息を期待するというのは難しいでしょう。

ただその分、定期預金をすることで金利計算をし、満額になった際にはいくら受け取れるか、計算しやすくなっています。
シミュレーションも用意されているので、定期預金を契約するときはこちらも含めて調べて見てはいかがでしょうか。

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