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ヴィオロン族の写真は世界に一枚しか存在しない(?)

このタイトルは言い過ぎだとは思いますが、マジで見つからないんだもん。

今、インターネット上で「ヴィオロン族」の名前を知っている人は、ゴスロリを調べている人ではないでしょうか? ゴスロリのルーツにどうもそういう集団がいたらしい……みたいな感じでキーワードだけは見つけたけども、探しても探してもヴィオロン族が本当にいたという画像が、証拠が見当たらない。この記事に検索でたどり着いたあなたも、そんな人ではないですか?

そんなあなたに人生の先輩ことワタシからのアドバイスですが、ワタシがこれまで見てきた中で「ヴィオロン族」を写真付きで説明している文献はこの世で一つしか見たことがありません。もちろん真剣に探せばもっとあるでしょうけど、簡単に見つかる範囲では一つだけ。その情報をどーーーしても知りたい人のためにこの記事は書かれました。

前提知識

おそらくすでにたどり着いてる情報だけ先に書きましょう。

・「ヴィオロン族」は国内プログレッシヴ・ロック・バンド「ノヴェラ」のファンの女の子達の俗称とされる

NOVELA

・「ヴィオロン族」の「ヴィオロン」は店の名前。オープン年は不明だが、1972年にはすでに雑誌記事で確認できる。原宿にあり、一時期は関西にも支店があった。レースや刺繍を多用したアンティーク調の洋服を売るブティックで、ここの手染めの洋服を着ているお人形みたいな女の子ファン達が集団でいたのでヴィオロン「族」とされた。黒柳徹子の着るレースっぽい服はヴィオロンのもの。2007年に移転して「国立ヴィオロン、アートの庭」というギャラリーになったが、店長が高齢のため閉店。2017年に亡くなったようです

・彼女たちはジュラルミンケースを持っていたのが特徴とされる。※ただ、どうも当時のバンドファンだった人たちに聞くと、女の子達はヴィオロン族じゃなくてもそこそこ持っていたらしい。流行の発信源は不明。バンドのステッカーなどを貼ってデコるのが基本だった模様

ジュラルミンケース レトロ

ロリータ服のようないでたちと、ロックバンドの組み合わせという点で、ゴスロリのルーツとして言及されるのも当然……らしいんだが、肝心の写真がないから判断に困るんだよ!と思っている研究者も多いことでしょう。

というわけで。

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