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蒐集:warp MAGAZINE JAPAN/ワープ・マガジン・ジャパン(1996-1997)

このたび『warp MAGAZINE JAPAN』がやっと1990年代のバックナンバー全部揃った!!ので記念に表紙を並べていく更新をします。とりあえず最初の方を。

この雑誌に対する興味は「創刊から2006年3月号までの約10年間ぶん国会図書館に入ってない」という事実から始まり、「グラフィティを取り上げる記事が定期的に載っていたこと」「ストリートカルチャー雑誌として最強だった時代の『Fine』の編集長・大野俊也さんが創刊編集長であること」という点から、多分今読んでも面白いんじゃないか?と思って集め始めた次第であります。

国会図書館に入ってれば参照したいときは行けばいいんですが、読みたいと思った時に読めない(市場で現物を探すところから始めないとといけない)のはかなりストレスがたまるので、将来的に読む可能性がある雑誌は先に買っとくんです。読みたいから買ってるのではなく、読むかもしれないから買っている。そうやって本棚が図書館みたいになってくる……。もちろん、一応買ったら目は通すんですけども。

トランスワールドジャパンから発行されていた『warp MAGAZINE JAPAN』は、もとはアメリカの出版社Transworldから出ていた『warp』の日本版として創刊されました。アメリカ版の編集長はMark Woodlief。Transworldは1980年代からスケート雑誌『Transworld Skateboarding』やスノーボード雑誌『Transworld Snowboarding』を出しており、その姉妹誌として、サーフィンと音楽も含めたユースカルチャーの総合誌(skatesnowsurfsound)として1992年に創刊した、ようです。本国版の初期の号は見たことがない。1999年頃に廃刊してるっぽいので、日本の『warp』は本国より長く出てたんですな。

で。日本の広告代理店である株式会社ブーマー(1989年10月創業)が出版に手を広げ、Transworldとライセンス契約して出版を行う関連会社トランスワールドジャパンを設立、『Transworld Snowboarding Japan』を1994年に創刊しています。これが好評だったのか、手を広げて新たにライセンス契約して1996年に創刊されたのが日本版『warp』だったわけですね。その時に声がかかったのが、1995年末に『Fine』を辞めてアメリカに遊びに行っていた大野さん。結果として『Fine』のストリートカルチャー路線をより推し進めた内容になりました。

ストリートカルチャーはwarpかなって思うな。もちろんFineとかもあったけど、warpで徹底的にもろストリートになったというか。

LOW IQ 01の青春時代「俺的に歴史的一枚を出せた年、つらいことの方が多かった1996年」

1996年7月号(創刊号)

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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