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noteで1ヶ月間3万字500円のテキストを売った結果を公開するよ(数字つき)

●なにをいくらで売ったのかを説明します

〈『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』を読む〉という文章を4/28~5/27の約1ヶ月間売ってみました。500円という、noteにしてはそこそこ高額の部類に入る価格設定で、テキストは約3万字でした(2007年に作ったミニコミの文章を抜き出して売りました)。実験のつもりだったのでもう消しました。

100円で全文公開して、最後によかったら投げ銭お願いします!という人も多いと思いますけど、それだとコンテンツを売ってる感じがしなかったので、情報商材とかメルマガとかゲームの課金ではなく、純粋な読み物のデータを、みんなどれくらい買うのかな?という興味がありました。これがそこそこ売れなかったらnoteで生計を立てるなんて夢物語だな、プラットフォームとしてはまだまだ弱いな、くらいの気分で試しました。

●なんで売上の数字を公開するの?

単純にこういうのは具体的な数字を出したほうが面白いと思ったのです。

●1ヶ月の売上グラフを見てみましょう

で、その結果発表です。グラフにしてみました(生成ソフト使わないで手作業で作った……)。

最初の5日で20件売れました。これが「最初の勢い」の数字です。告知はTwitterとFacebookでしました。その後は数日に1件ずつ売れる程度になりました。

そのうち買ったという人がTwitterに一言感想を書いてくれたので、何件かRTしてみたところ、それを見てまたちょっと動きがありました。ほかに「あと2週間で消します」みたいなことを書いたので、それを見た人がいたのかもしれません。17日目で28件売れました。やはり定期的に宣伝をしないとダメだ、ということでしょう。

その後、流石に周知されたのか、また売れ行きはボチボチになります。

で、消す40時間ほど前に「明日の夜消しますね」とTwitterで告知しました。すると一気に売れ行きが伸びました。とある有名な方が「急げ!」と宣伝してくれたので、それを見た人もいたはずです。やはり「いま逃すともう買えなくなるかも!?」という「廃盤」効果は、人をその気にさせるのでしょう。もし消去しなかったら、「いつでも買えるなら今度でいいか」という層がいつまでも買わなかったことでしょうし、最終的な件数には達しなかったと思います。

●最終的に振り込まれる金額はいくら?

最終的な数字としては、1ヶ月で500円のテキストが48人に売れました。これは24,000円になります。ただしnote側から諸経費が抜かれます(売上から5%の決算手数料を引き、そこから10%の運営費が抜かれた額が振込金額)。たとえば4月分の売上は8,500円でしたが、手数料をとると7,008円です。5月分の15,500円は手数料をとると13,252.5円ですね。

ということであわせると、1ヶ月で20260.5円稼ぎました。あ、でも振込手数料で260円取られるらしいので、引くとちょうど2万円になりますな。

●この結果を見てどう思ったかというと

率直に言って、やっぱり芸能人とかじゃないとあんまり売れないのかな~?と思いました。48人が買ったというのはすごいしありがたいなとは思うんですが、noteで食べる、というのは現状できない。お小遣い稼ぎの場。お小遣いといっても、これはわりと特殊な例で、普通にやってたら1000円代にいけばいいほうなのかなという予想。

noteで食べられる人が出てこない理由。それはまず、noteを使ってる人の絶対数の少なさもあると思います。使ってる人が少なければ買う人も少ない。

が、それより大きな理由だと思うのが、noteが自身のサービスのコンテンツを宣伝する気がない、つまり誰かが作った良いコンテンツに巡りあう機会をnote側が提供していない点。ランキングや検索機能を提供する気は現状ないようです。

Amazon、iTunes、ヤフオク、その他、トップページに「オススメ」コーナーがあるサービスは多いですが、noteはそれを作らない。最初から有名人であるか、頻繁に面白いコンテンツを作ってnote内で地道に有名にならないといけない。これは面倒くさい。今のnoteは、無名の才能のコンテンツに出合う場ではなく、知名度のある人のコンテンツを買う場、という道を選んでいるといっていいでしょう。

そして、年齢分布図はわかりませんが、2014年5月末現在、決算方法がクレジットカードしかないので、カード所有率の低い学生層はそもそも買うことができません。ほかにも、そこそこ信頼のある既存のサービスならまだしも、まだよくわからないサービス(noteのことです)に自分のクレジットカード情報を入力するのに抵抗のある人もいたと思います。このあたりは目に見えない機会損失ですね。

自分のコンテンツに対して誰かにお金を払ってもらえるという喜び(自己承認欲求とかなんとか)はありますが、でもそれはnoteじゃなくても、同人誌とかでもあるものですね。noteらしい体験はどこにあるんでしょう。フィジカルではないものを、顔を合わせる対面販売ではない方法で売る/買う、その重くない感じ。とか、お金を気軽に扱う、というのも気持ちいい。たぶん。そういう辺りなのかな?

他にもいろいろ言えそうですが、長くなってきたのでこのへんで。これ以上文章はありませんが、なにかの参考になった人は100円の投げ銭をどうぞ(投げ銭もどれくらいの人がするものなのか気になるところです)。

5/31追記:せっかく投げ銭してくれた人がいるので、有料でしか読めない領域に「この文章に投げ銭した人数」を書いときました。おまけデータですな。

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この続き: 385文字

noteで1ヶ月間3万字500円のテキストを売った結果を公開するよ(数字つき)

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networker.

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毎日出会ったいろんな人のノートをスクラップするよ。作り手はこんな使い方してほしいと思っていると思ってつないでみます。

コメント (12)
有料部分、参考になります、ありがとうございます!
興味深いヒントをいただきました。ありがとうございます。
お金を稼ぎたかったらLINEのスタンプのほうがいいかもしれませんね。→ https://note.mu/kogaryoko/n/n0808860c5b52
興味深いレポート有難うございます。
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