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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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#2015

メモ:グラフィックデザイナーのゆくえ(2015年、未発表)

このメモは、2015年7月にあったトークイベント用に、何喋ろうかなーと事前にとりあえず思いついたことをメモしてたヤツです。 実際にメモ内容を喋ったかは覚えてないんですが、ちょっとは喋ったんじゃないかな? ワタシ、トークイベントにゲストで出る時、話題に困らないように一応キーワード的なことを事前に考えていくんです。それを使い果たしてからは成り行き任せなんですけども、事前に考えたことを喋り終わった頃には脳が活性化してるから、なんとかなるんです。それまでが本当に、頭がぼんやりしてる

アップルシード アルファ(2015年『bounce』374号)

1985年2月に青心社という関西の新興出版社から『アップルシード』が描き下ろし単行本として発表された時、世界大戦後の近未来を舞台としたSFマンガという枠を超えて、30年後にも参照され続ける普遍的な物語だったことに気づいていた人はどれだけいただろう。 サイバーパンクSF『攻殻機動隊』で知られる士郎正宗のもう一つの代表作『アップルシード』が、監督・荒牧伸志の手によって映画化されるのは、今回で3度目だ。2004年の『アップルシード』、2007年の『エクスマキナ -APPLESEE

沖縄旅行記。(2015年5月comitia112)

2015年5月5日のコミティア112にサークル「ルルノアール」で参加したときのマンガです。『こあらのマーチ』という名前のコピー本で、一冊100円で30部。全部売ってしまったのでワタシもたぶん持ってません。データがあればいいか、みたいな……。これでルルノアールのマンガ活動は終わりました。終わったとは言ってないけど作らなくなった、という感じでしょうか。 このときはちゃんとした漫画を描くぞ!とかなり気合を入れてました。というのも、前回ルルノアールで作った冊子で、あきらかになほるる

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日本のポストロック/歌もの(2015年『ポストロック・バトルフィールド』)

別冊ele-kingで2015年に出た『ポストロック・バトルフィールド』ではワタシは大好きなSpangle call Lilli lineのインタビューを担当しておりまして、インタビューは掲載許可を色々取る必要があるからここに載せるのはなーと思ってたのですが、アルバム紹介ページでいくつか担当してたのを忘れてました。そのテキストをここに。たった5枚ですけども。 前提として、2000年前後の状況には、空気公団のような“うたもの”の流れと、サンガツのような“音響派/ポストロック”

日本のネットレーベルマップv20150703(2015年『MaltineBook MaltineRecords 2005-2015』)

2011年に「日本のネットレーベルマップ」というのを作ったことがあります。ワタシは当時「赤身レコーズ」というネットレーベルをやっていて、そこのリリースとして作りました。 で、そのアップデート版を2015年、MaltineRecords 10周年ムック用に、改めて作り直したことがあります。ここではそのPDF版を公開します。

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デザインは自明である/デザイナーは自明ではない(『Graphic Design in Japan 2015』)

2005と2015先日、『アイデア』(誠文堂新光社)369号の特集「日本のグラフィックデザイン史1990-2014」の編集を手伝っていたのだが、参考資料としてデザイン年鑑やデザイン誌のバックナンバーを古いほうから順に眺めていた際、ここ10年のあいだに劇的な変化がないことが気になった。たとえば1985年と1995年、1995年と2005年のデザインの違いは、おおよそ誰でも感じ取れるだろう。しかし2005年と2015年のデザインの違いをはたしてどれだけ指摘できるだろうか。むしろ違

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今、マンガのデザインは「燃え/萌え」を、 デザインが増幅させ演出する時代に突入した。(2015年『カルチャーブロス』vol.1)

10月に『まんがの装丁屋さん』(小石川ふに)という四コマの単行本が出て、専門系/職業モノのマンガもついにここまで来たか……と唸ってしまった。編集者や書店員、デザイナーなど出版業界を題材にしたマンガはこれまでにもあった。しかし「まんがの」と限定して成立してしまうほど「マンガのデザイン」の存在感が急上昇中だということを、このマンガは示している。 そう、ここ数年、マンガのデザインには勢いがある。「いやいや、昔からマンガのデザインは目立ってたでしょ」というのも間違いではない。しかし

2015年度ベスト&トホホテン(『映画秘宝』2016年3月号)

引き続き2015年。正直この年だな、映画を観たと言える最後の年は……。これ以降は急激に観た本数が減っていって、あんま映画秘宝のアンケートに回答するのにふさわしくない感じになっていきました。

20世紀の"裏"ショービジネス 日本の金粉ショーの歴史(2015年『金粉奴隷コレクション』)

これは金粉AVというのがマニアックに売れてた時期に出た18禁のDVD付ムック用に書いた原稿です。金粉については正直なところとくに知らないし見たこともなかったんですが、ワタシが「調べればなんでも書ける」を目指していた時期で、その一環で引き受けました。「対象について何も知識がないときにも調べるだけで書けるかどうか?」という自分への挑戦でした。結果として日本の地下文化史みたいなものになっています。ウェブでも読めるのですが、もう6年経ちましたしここにも再掲します。 プロローグ 今回

岡崎京子関連年表(2015年1月「岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ」展用)

※読み方 年号の下にカテゴリが【】で書かれている 【主な出来事】→岡崎京子に関する出来事 【単行本】→その年に出た単行本 【新連載】→その年に始まった連載 【関連書】→その年に出た関連書、雑誌の特集など 【大衆文化】→サブカルチャー的な事象 【社会】→事件や世間一般の出来事 -1979【主な出来事】 ・1963年12月13日、東京下北沢生まれ。射手座、B型。理髪店「ハナビシ」の長女として生まれる ・名前の由来については「東京オリンピックの前の年に生まれたから」「東京に生まれ

WILD STYLE ZINE(2015年上映イベント配布)

2015年4月15日、渋谷UPLINKでイベント「『ワイルド・スタイル』上映スマッシュヒット記念!映画上映&HIPHOP講座「Back to 1983 in TOKYO-あの年、東京で何が起きたのか‐」」がありました。ヒップホップを日本に紹介した映画『WILD STYLE』を上映後、その映画を当時買い付けた葛井さんらをゲストにお呼びして、舞台の裏側を教えてもらうというトークイベントでした。何が話されたかはウェブに採録記事がありますので詳細はそちらを参照してください。DVDのラ

渋谷系デザイン(2015年4月『アイデア』369号)

渋谷系デザインとはすなわち、音楽のジャケットデザイン、リヴァイヴァル映画のパンフレットやフライヤー、雑誌や単行本のデザイン、デパートのポスター、ショップに置かれたフリーペーパーなど、1990年代に浮上しあらゆる媒体で見られた一つの傾向である。そしてそれは、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギター、オリジナル・ラヴ、コーネリアス、トラットリア・レーベルなど、渋谷系と呼ばれた音楽家たちの作品パッケージや宣伝美術を手がけていた、信藤三雄とコンテムポラリー・プロダクション(CTPP

マンガと表現 ―テクノロジーが作品を変えたネットから生まれる新しい才能たち(2015年『マンガの現在地!』)

インターネットの存在は以前以後と呼べるほどマンガのあり方を変えました。それは単純に旧来のマンガを「紙のマンガ」と呼ぶようになった以上に、商業誌・同人誌とは違う第三のマンガ流通網として定着した点においてです。マスメディアの判断を通さない作品が、不特定の読者に直接届くことで、従来では見過ごされたかもしれない才能が世間に登場するようになりました。ここではネットと親和性の高いマンガ(家)たちを辿りながら、ネットがどのようなマンガ環境を育んできたかを見ていきましょう。

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アンケート回答(『このマンガがすごい!2015』オトコ編)

<このマンガがすごい!作品賞>