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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

雑談:2020年最後の更新何にしようかなとぼんやり考えていた

2020年のしめくくりにnoteを何か更新しようと思ったけど、すごくどうでもいいネタしかないな~と考えていたところです。書かないより書いたほうがいいですよね。年末年始って暇だし。読むものなんかないかな?ってなるであろうし。ということで前々から書こうと思ってとくにオチがないから書くのやめてた雑談で。 1997年にリリースされた小沢健二のシングル『指さえも』ってなんであんなデザインなんだろう?とよく考えるんです。急にストリート感出てきたな、と思いませんでした? とくにですね、

今年の収穫(2020年に見つけた印刷物)

『レコード・コレクターズ』という音楽誌で毎年「今年の収穫」が載っていました。今はやってないのかな? いろんな人がその年に見つけたこれぞという探求盤・発掘盤を紹介するコーナーです。一年のまとめって、その年に出た中から選ぶランキングというのがよくありますけど、これはただその年に見つけたというだけのゆるさがよくて、なかなか好きでした。ということで2020年、ワタシの「今年の収穫」ベスト3をここで発表します。ただし音楽ではなく印刷物で。 第3位・TaTa 創刊号 第3位は『TaTa

VELLUDOまとめ

色々と楽曲が公開されているので一度自分用まとめ。

ルルノアール『コーヒー』(2013年7月)

これは2017年7月22日から一週間ほど渋谷で行われたZINEイベント「ZINE house vol.2」に出展したときのものです。ルルノアールというユニットで、『コーヒー』という名前の冊子を出しました。たぶん20部くらい作ったのかな。翌月のコミティアに出たときに、追加で10部くらい持っていったかもしれません。その中のワタシの漫画を載せます。ほとんど読んだ人はいないであろう……。

まんがきっさルルノアール(2013年8月comitia105)

2013年8月のコミティアに出した漫画のスキャンファイルがなぜか出てきたのでアップします。ルルノアールというユニットをなほるるさんと組んでいました。別に解散はしていませんが活動休止中です。限定20部だったかな。コピー製本で大変だからあんまりたくさん作らなかったんです。

雑談:「人生は死ぬまでの暇つぶし」とは

中原弓彦の『日本の喜劇人』(1972-05-15、晶文社)は、1977年に『定本 日本の喜劇人』(1977-09-30、晶文社)として出し直され、1982年11月末には新潮文庫で文庫化された。その際に名義は小林信彦に変更、最終章の「終章・ヴォードヴィル的喜劇人の終焉」は書き直され「終章・高度成長の影」となった。そこで、ビートたけしを取り上げた箇所があり、そこには下記のように書かれている。

ダークウェブとは?(『ラジオライフ』2017年1月号)

この記事って前にnoteに載せたっけ……? 過去記事検索機能がないために困っている……。わからんけどとりあえず載せておきます。 ダークウェブとは? グーグルなどの検索エンジンでたどり着けるデータは、世に存在するウェブコンテンツ全体の4%でしかないと言われる。残りの96%は、アクセスするのに何らかの手段が必要な「ディープウェブ」と呼ばれる領域だ。さらにその中でも、通常のブラウザではアクセスできず、Tor・I2P・Freenetなど暗号化/匿名化ソフトウェアを使わないとアクセス

雑談:Pop Will Eat Itselfのジャケットに書いてある「アロア」の読み方

このnoteは「知ってて当然だから説明しないよ」という態度をとらない、全員を初心者扱いして全部説明する、という気持ちで書いています。20世紀は「義務教育じゃないんだから、ついてこれないなら置いていきますよ」という態度がサブカルチャーの主流だったと思います。趣味の世界まで誰かに懇切丁寧にガイドされないといけないなんて、そんなのお勉強してるだけで全然楽しんでないじゃん、というわけですね。 それはそれでアリなんですが、もはや娯楽が多様化しひとつひとつの作品の求心力が相対的に落ちた

ジャンル名の起源:HCFDMは誰が最初に言い始めたのか

こんなに初出がはっきりしてるジャンルも珍しいのでちゃっちゃといきましょう。ハッピー・チャーム・フール・ダンス・ミュージック(HCFDM)は1997年に誕生し、日本で独自の盛り上がりを見せたジャンルです。海外でいうところの「ビッグ・ビート」にノリは近いですが、それをもっとポップに振り切ったサウンドです。バカになって楽しもう!という主張が音から感じられる超ハッピーなダンスミュージックです。

ラフ・トレード・ジャパンについての覚書(付録:日本盤ディスコグラフィ)

英国のインディレーベル「ラフ・トレード」が日本にどのように入ってきたのかは個人的な興味の対象だ。ラフ・トレード自体への興味もあるが、それが日本にどのように持ち込まれたか。これは言ってしまえば「日本にどのように英国のポスト・パンクが持ち込まれたか」を考えるのに等しい。ラフ・トレード以前にポスト・パンクを象徴するレーベルはないからだ。……いや、厳密に言えばポップ・グループの1stを出したRadar Recordsがそうかもしれないが(同レーベルはワーナーから国内盤が出ている)、基

日本の初期パンク/ニューウェイヴ年表1976-1981(2008年制作)

これは2008年7月に発売された『NYLON100% 80年代渋谷発ポップカルチャーの源流』(アスペクト)という本の巻末に載せた付録の年表です。検索できたほうがいいのでここにそのまんまアップします。有料! 付録・日本の初期パンク/ニューウェイヴ年表1976-1981 ◎この年表は1976年から1981年までの、東京周辺で行われたパンク/ニューウェイヴ関係のイベントを中心に編纂されている。1982年以降は膨大になるため今回は収録を見送った。 ◎1978年4月までのライブ/イベ

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日記:ばるぼらなのでばるぼらを観てきた。

ばるぼらなのでばるぼらを観てきた。 手塚眞監督の映画の話だ。手塚治虫のマンガ「ばるぼら」を原作に実写映画化した。公開まで少し時間が空いた印象がある。稲垣吾郎と二階堂ふみが主演で、クリストファー・ドイルが撮影監督と、人選に話題性があるので皆もニュースで見たかもしれない。 原作はそれなりに好きだった。それなりというのは、手塚で一番好きなのは「こじき姫ルンペネラ」なので、少なくとも一番ではないという意味だ。2001年、自分のサイトの名前を決める時に「~アンテナ」とつけようと思い

九〇年代のオタクと岡田斗司夫(2009年未発表)

※これは2009年に書いていた90年代論(未発表)からの一部抜粋です。 宅八郎の後に「オタク評論家」として出てきたのが岡田斗司夫である。岡田はもともとアニメ制作会社として知られるGAINAXの元代表取締役で、またその母体となったSF/特撮関連のショップ「ゼネラルプロダクツ」の社長でもあった。ゼネプロでは日本のガレージキット市場を開拓し、GAINAXではアニメ「王立宇宙軍」の制作や、美少女育成ゲームのルーツといえる『プリンセスメーカー』(一九九一年五月)の企画などを行っている

九〇年代のおたくと宅八郎(2009年未発表)

※これは2009年に書いていた90年代論(未発表)の一部抜粋です。 九〇年代に突入した時期の「おたく」は、世間的な評価がどん底だった。それはもちろん前年八月に起きた宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件の影響である。宮崎の部屋に積み上げられたビデオテープや漫画の山は、そこから連想されるおたくという存在に嫌悪感を持たせるのに十分で、おたくは「幼女に手を出すロリコンの危ない人種」と世間に認定された。宮崎がサークル「E・T・C大腕」名義でコミック・マーケットにも参加していたこともマイナスに