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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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2021年6月の記事一覧

聞いてくれるだけでいい、そんな夜でした。#エル・グレコ

好きになってはいけない人を 好きになるってありますね。 好きになってはいけなくはないけど…

誰かと比べて落ち込みそうなとき、思い出す言葉。

比べるってなんだろう。 人生はレースだからね、とか。 人生は弱肉強食だからね、とか。 そ…

<あんな表情>にどぎまぎした。#人生を変えた一冊。

四角い透明のガラスの縁からこぼれそうに 咲いているユリの花が部屋に飾ってある。 大輪の白…

あの失敗が、今日の言葉につながっていますように。

数年前の6月の終わり頃。 梅雨の晴れ間を縫うように Mさんからメールを頂いた。 Mさんは…

共感って、ひとりの人がいてくれたら、もうそれでいい。

ほんとうのことを言うのはちょっと こわいから。 みんなほんとうのことよりちょっと ずらし…

インタビューを受けて、過去に許された気がした。

つらい時、早く時が過ぎ去ればいいのにって想う。 今は昔よりも早く時が矢のように過ぎてゆく…

名前がつくと、キャラが決まったように感じた。

春の手前あたり。 真夜中に伊予柑を食べていた。 こっそり厚い皮を剥いて、なるべく 静かに口に運んだ。 一房ずつ指で離してゆくと ひんやりとした袋の内側に たっぷりと滴るものを 携えていることがわかる。 果物はちょっと博打なのだ。 皮を剥いて口に運んでみないと ほんとうに欲しいものにありつけ なかったりする。 重さや色つやを店頭で確かめるけど やっぱり限界がある。 そう言う意味で、その夜のは正解だった。 喉を潤してくれるのに十分なほど みずみずし

いさぎよく負けたら、新しい風が吹いた。

まず、すみっこをね、そう、すみを責めないと ぜったい勝てないからね、と百万回ぐらいは 聞…

夜は笑ったまま眠りたかったんだよ。

人生でもドラマでも最終回というのは いつかやってくるものだ。 落ち着こう。 そう思いなが…

捨てられないよ、好きな人の書いてくれた文字だから。

土曜日っていうと、 しばらく習慣になっていた10年前の 土曜日の午後のことを思い出す。 5月…

ロバート秋山さんがクリエイトする架空の人みんな好き。

面白いこと言う人って、ちょっと色気を感じる。 関西で育ったせいか、勉強ができることよりも…

父に似ていないはずなのに、父に似ているような気がした。

もう何年も前の雨の七夕の夜。 渋谷にある劇場のAの25という席で ひさしぶりに芝居を見ていた…

「いつもあなたがいてくれた」を想う時。#振り返りnote

noteを振り返るって、どういうことかなって 考えた時に。 それはひとりで切羽詰まりながらも…

どしゃぶりみたいな恋をしたかった。

雨の日に傘を持って歩くのはあまり 好きじゃない。 午後から梅雨の晴れ間になったら 邪魔になるなって思いながら。 雨の日の外出はみんなきらいな人が 多いから雨の日を少しでも楽しくする為に 傘の柄ってあんなにカラフルだったり するのかなって思ったりする。 傘の上を雨音が滑って落ちてゆく。 一瞬、強い雨脚はその傘の表面でふいに 跳ね返りながら何処かへと着地して、 名もない場所へとかえってゆく。 この間、梅雨入りしたばかり気象予報士が 口々に朝は晴れていても