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DXはエンジニアだけじゃ進まない。データドリブンの成功体験と、IT・DX化で目指すリユーステックカンパニーの姿について。

株式会社BuySell Technologies

こんにちは。PRチームの三浦です。
2022年2月14日、バイセルは今後3年間の目標を定めた「中期経営計画2024」を、上場後はじめて発表しました。
今後の経営戦略サマリ5つの中で、ベースとなるのがAの「テクノロジー戦略」です。

5つの経営戦略サマリ

しかし、正直なところバイセル社員の皆さんにも、
「テクノロジー化してそんなに変わるの?」
「テックの人達が進めてるんでしょ?」

という人も多いのではないでしょうか…。

そこで今回、全社のIT・DX化を熱い想いで推進する、執行役員の和田さんにお話を伺ってきました!

◆「接客時間業務フロー改善PJ」の成功体験

――現在IT・DXの強化のために、どんな施策が動いているのか教えて下さい。

和田さん:
まず、中計発表前にもテクノロジーの力で業務を効率化していこうというPJは走っていました。それが「接客時間業務フロー改善PJ」です。

バイセルの出張買取は、上場企業としてより厳格なコンプライアンス体制を敷いたり、買取対象商材が増えたりと、成長の積み重ねによってお客様宅での査定時間がどんどんと伸びてきている状況にありました。
お客様と対話するコアな業務にもっと時間を割くためにも、「ほんとにその作業はいるんだっけ?」「技術で効率化できるかも?」という考えがはじまりです。

2021年10月にPJを立ち上げて、ヒアリングやロールプレイングを重ねて、課題を抽出したところ、査定アプリの操作性の問題だったり、コンプライアンス体制の確認待ち時間だったり、通信環境のセキュリティだったり、様々な課題が見えてきました。

その中で、バイセルの査定は現場と船橋ロジスティクスの専門査定員とのダブルチェックで進めているのですが、まずは船橋ロジ側での査定時間を短くすることから着手しました。
テックの皆さんの力を借りて、過去の買取データや市場価格を容易に参照できる「商品マスタシステム」をあるブランドに絞ってテスト開発したところ、1商品辺りの査定時間を約50秒削減することができました。これだけだと僅かな時間にも見えますが、毎日何千件という商品を査定しているので影響は小さくありません。

この商品マスタも更に対応する商材を広げていく予定ですし、別途査定アプリの入力面での効率化も進行しています。査定時間の無駄がなくなれば、査定の質も、1日の査定件数も増加し業績にも影響します。
テックの力で業務改善を行うことで大きなインパクトを残せるということが検証できた、というのがこのPJの大きな成果だと思ってます。

◆中計の柱となるPJへと成長

――これが中計の戦略へと繋がっているんですね。

はい。中計で発表された戦略「A. テクノロジー領域への投資強化」は4つの項目に分かれていますが、右上の「テクノロジー活用による生産性向上」がまさに「接客時間業務フロー改善PJ」の後継です。
査定時間の短縮が業績に影響を与えることは分かったけど、あくまで一つの仮説であって、他にも改善できることは、まだまだ山程あるよねと、この2月に「全社DX推進PJ」という名前でリスタートしました。

ただ、当然たくさんの改善点はあるんだけど、テックの立場からするとバラバラ課題が出て来られても困る。そこで、このPJで全本部へヒアリングを進めて、各部で何が課題なのか、テクノロジー化できるのか、どこを改善すると業績に大きなインパクトが出てきそうなのかを網羅的にまとめた「全社DX戦略マップ」を作成し、開発の難易度や優先順位づけを行おうとしています。

全社DX戦略マップのイメージ図

そしてプロダクトを作ったら終わりではなくて、その効果検証として各部の主要KPIを統合する「データドリブンPJ」も別途進めています。これが戦略Aの左上の領域になります。

「全社DX推進PJ」で業務改善やリユースプラットフォームCosmosが真に使いやすいものになるよう支援。そしてその効果を「データドリブンPJ」で検証していく。
この2つのPJが、今後バイセルがリユーステックカンパニーになるための大きな柱になってくると思っています。

◆真のDXを達成して、リユーステックカンパニーになる

――IT・DXを進めていって、どんな会社になろうとしているんでしょうか?

和田さん:
ここからは、和田の想いとして聞いてください!
中計の経営戦略サマリって、具体的なアクションまで落とし込まれたものではないじゃないですか。これらを実行していくことが、僕の役割だと思っています。
特にAのIT・DXの強化は、今村CTOとも連携しながら積極的に全社で推進していきたい。

なぜかというと、僕はバイセルのキャリアの中で、データで成長する成功体験を実感してきました。
2018年にEC事業部長として入社した時に、大赤字だったところからデータを自分なりに作って、見える化して、アクションをとって、というPDCAを繰り返したことで半年後に黒字化できて、今でも非常に伸びてる。
販売戦略の本部長になった時も、データを見て在庫をtoCに寄せる動きを取って成果が出てきてる。
2020年8月にはDX推進部を作って、更に全社を横断してのデータの可視化を進めてきました。新規商材としてカメラを成長させられたことも、接客PJが動いたこともその成果でした。
会社全体を見た時に改善の余地がまだまだある、と心の底から思っています。

ただ、「DX」としての進化を考えた時に、バイセルにではどんな考え方がフィットするのか。
色々調べて考えた中の一つが、DXの5つのステージでした。(下記リンク参照)

「デジタル化した会社のDNA」をゴールだとすると、現在のバイセルは「サイロ(縦割り)ステージ」にあるなと考えてます。各部でデータを活用しているが、全社を通して横串を指すとまだやりづらい。これをぜひ、右上へと成長していきたい。

DXの事例だと、例えばAmazon。インターネット書店に始まり、顧客中心主義で拡大して、今はアマゾンのシステムがAWS(Amazon Web Service)として様々な企業に活用されるような企業になっている。

日本だとコマツは重器具の販売がビジネスの中心だったところから、ビルを作る人達のニーズに合わせて、器具にGPSを入れたり、ドローンで測量したり、建築プロセス全体を商品とするに至っている。
(※下記リンクの「02_コマツのデジタルトランスフォーメーション戦略」参照)

バイセルも今後このステージを上がっていくことで、モノの買取・販売を提供する企業から、様々な二次流通商品が行き来する「リユースプラットフォーム」を提供する企業を目指します。
これは、バイセルの第3創業期くらいのレベルで思っています。

DXって、日本でも世界でもみんな言ってるけれど、まだ本当に成し遂げた会社は限られてる。
そこで「DXを自分たちでやり遂げたぞ」ってすごく価値のあることだし、キャリアとしてもいい体験になると思っています。
なので色々な方に積極的に関わってもらいたい、というのが僕の想いです!

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バイセル全社の皆さん、そして未来の社員の皆さん、ぜひ和田さんと一緒にリユースのDXを進め、真のリユーステックカンパニーを目指しましょう🥺
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