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WPF Puzzle GP ラウンド8出題パズルの基礎知識

この記事ではPGP Round8出題パズルの、過去の出題例や基本的な考え方を書きます。ルールの詳細は↓の記事を見てください。

作者について

第8ラウンド担当はトルコ。"パズルロボット" Serkan Yürekliを筆頭に、幅広い年齢層のパズル作家を抱えています。

出題パズル

第8ラウンドは14種類26問。定番パズルや、かつてニコリに掲載されていたパズルが多く出題されています。

1. Arithmetic Square (Unk. Res.) (16)

一部の計算結果が伏せられたArithmetic Squareです。?は整数という条件があり、地味に使ってきそうな気配がします。基本ルールは2018R22018R3で出題されています。

2-4. Akari / 美術館 (6, 11, 31)

二コリの定番パズル美術館ですが、海外での出題はあまり多くありません。2017R1Aで出題されています。

海外パズルでは狭い盤面に難しいロジックを仕込む傾向があるのですが、その結果、考えるより仮定した方が早いパズルがしばしばあります。美術館はその傾向が特に出やすいパズルです。

5-6. Tapa (15, 24)

ラウンド1などで出題されています。考案者は制作メンバーのSerkan

7-8. Kuromasu / 黒どこ (33, 21)

ラウンド3で出題されています。

9-10. Ripple Effect / 波及効果 (22, 34)

二コリのパズル波及効果です。数は多くないものの、競技でも時々出題されます。PGPでは2016R7Competitiveに出題があります。

これも海外と二コリで大きく傾向の違うパズルで、力押しもそこそこ必要と思った方がいいです。

11-12. Slitherlink / スリザーリンク (38, 44)

三大ループパズルのひとつ。今年はFull EvensUnequal Lengthなどのバリエーションが出題されていましたが、基本ルールは今年最初ですね。2017R62018R1に同作者の出題があるので解いてみるといいでしょう。出題傾向がかなり一定している作者です。

13-14. Star Battle (98, 52)

ラウンド5で出題されています。

15-16. Balance (23, 20)

ラウンド5で出題されています。

17-18. Skyscrapers (Diagonal) / 対角線ビルディング (19, 13)

対角線ルールの加わったビルディングです。

ビルディングの典型的なバリエーションを解きたい人におすすめなのが、ビルディングの第一人者Roland VoigtのPuzzle Databaseです。Rolandの作品を中心に、大量の問題が登録されています。Diagonalsで検索すると、大小51問もヒットします(表の一番右のボタンを押す)。

19-20. Hundred (35, 23)

ラウンド5で出題されています。

21. Stimultaneous Equations (24)

20年くらい前の世界パズル選手権で出題されたことのある等式パズルです。若干形式は違いますが、USPC2000Equationsの名前で出題されています。

22-23. Tasquare / たすくえあ (19, 22)

10年くらい前のニコリのオモパです。最近は情報共有も進み、こういったパズルが海外作家に発掘されることも増えました。ニコリ系パズルの逆襲に大量の問題があります。

ちなみにたすくえあと次のぬりぼうを作っているMuratはなかなか面白いパズルを作る作者です。特にニコリ系のパズルで面白いパターンを見つけてくるのがうまく、期待できます。軽い先読みはするつもりで解きましょう。

24-25. Nuribou / ぬりぼう (46, 43)

20年くらい前のニコリのオモパです。こちらもニコリ系パズルの逆襲をどうぞ。

26. Minesweeper (Double) (16)

マインスイーパーのバリエーションで、2017R3Cに出題があります。基本的に地道に解くパズルです。



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