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親から教えてもらったお金のこと

私は両親から「お金」について教えてもらって感謝していることが2つあります。

1つ目は郵便貯金の定期預金についてです。
私が子供の頃、母から郵便貯金の通帳を渡され「あなた名義の定期預金が満期になったから金額を郵便局で調べてきて」と言われました。
当時、郵便局員の方が利息がプラスされた金額を、鉛筆でメモしてくれました。アップした写真にありますが、45,000円預けたものが、満期になったときには65,295円!!ビックリしませんか?!利息で2万円近く増えたことになります。
今の時代、郵便貯金してもこの利息はつかないですが、「利息」や「複利」のすごさを実感しました。実家は自営業だった影響もあり母は、お金に対する危機管理意識が強かったのだと思います。当時、子供のお年玉などのの貯蓄方法として良いものを調べ、実践してくれたようです。

2つ目は、株式投資とNISAについてです。
私が長男を出産した際、両親から「お祝いとして80万円分の株をプレゼントしたいから、証券口座を作って、株を選んでNISAで運用して欲しい」と言われました。
(こう書くと、とても裕福な家庭を想像されるかもしれないですが、正真正銘の中流家庭です(笑)小中高時代にお小遣がない家庭で、小学生時代「りぼん」という漫画雑誌は買ってもらえない家でした)
投資する株を選べと言われても何を選んだものか悩みましたし、証券口座を作るのも面倒でしたが、お金をもらうことがモチベーションとなり我々夫婦はやり遂げることが出来ました(笑)
これにより、私は初めての株式投資へのハードルを越えることができ、「株式投資」「NISA」に感じていた縁遠さを解消し、自分に取り込むことができました。そして、795,000円で買った株は、5年後の今、1,012,000円となり27.3%増えています。(2019/12/25現在)そして、NISA口座なので本来利益にかかる20%近い所得税もありません。

この時も、両親は時代を考え、子供や孫の未来のため銀行預金ではなく株式投資という選択肢を知ってほしかったのだと思います。

資産を守る方法、資産を増やす方法というのは時代によって変化します。
私の両親は固定概念にとらわれることなく、時代に合わせたやり方を実践し、子供にも共有してくれました。「知っているか」「知らないか」そして、「実践するか」「実践しないか」で、私たちの豊かさは大きく変わる、と知りました。

そもそも我々は、学校教育や一般常識の中でいつしか、「投資はリスクがある。危ないもの」と印象がついているように感じます。そして、日本人の多くは資産の元本が保証されるかどうかに、とらわれがちです。

「お金」を学ぶうえで「投資」と「投機」の違いを理解することは大変重要です。本来「投資」とは、将来が期待できるものに資金を投じることを指します。一方で「投機」は、 相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引を指します。投資に必ず元本保証があるわけではないですが、長い目でお金を増やしていくことが、「投機」とは異なります。

私たちが、なんとなく思っている「投資はあぶない」とか「投資はお金持ちがやるもの」といった誤解は、「投資」と「投機」の意味を混在して考えているせいもあるのではないかと思います。
そして、銀行預金は利息が低くても元本保証がされるから安心と思っているなら、それはお金を理解していない証拠です。

お金の価値は変動します。缶ジュース一本の値段が20年前より高くなっているように、ものの値段は変化しています。現金100万円で受けられる利益は、時代とともに減っていく可能性が高いです。
それらを踏まえて、現金だけで資産を持つことへのリスクを認識し、「投資」をすべきかどうか判断する必要があると思います。

私は親から受けた「お金の教育」を通じて、「投資」の重要性を実感することができました。
投資についてもまだまだ勉強が必要と思っていますが、勉強するにたるテーマを与えてくれたことに何より感謝しています。

私自身も、子供たちに「お金」について学ぶ機会を与え、お金に困らないための教育をしていきたいと思っています。

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