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なぜレノアの柔軟剤は、花王のハミングを追い抜いて、柔軟剤で国内最大シェアを獲得できたのか【マーケティング】

世の中が豊かになればなるほど、マーケットに商品は溢れかえり、不満足が溜まっている状況は解決され、やがて「大体なんでもいいよね」という時代になります。

日本や欧米や、欧州などの成熟した社会では、まさに人々は「大体なんでもいいよね」という認識のもとに生きており、もしも新しいニーズがそこにあったとしても、資本力のある大企業が即座にニーズを埋めてしまうわけです。

じゃあ、我々のような新参者のプレイヤーは為す術がないのでしょうか?いいえ、そんなことはありありません。「大体なんでもいいよね」という時代だからこそ、決定的に「これはすごくいい」という商品を作り出せば差別化をすることができます。

そして、そのような顧客を対象に隠されていたニーズを明らかにするには、多くの場合なぜ顧客がそう考えたり、行動するかを理解することが大切であり、そこにインサイトがあります。

今日は、そんなインサイトの発明において、秀逸すぎる事例を紹介し、人々の隠されたニーズを掘り起こす方法を探ってみましょう。

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