「"ビジネス"ってなんだろう?」#5
普段の生活の中で”ビジネス”という言葉を耳にする機会は多いですよね。でも、この言葉の意味を説明できるでしょうか?
なんとなく使っていて、実際に会社で働いてみないとどこか縁遠いような気がするこの言葉。実は私たちが毎日使う”お金”と大きく関係していて、身近なところにたくさん存在しているものなのです。
【お金の3つの機能】
ビジネスには、”お金ができた理由”が実はポイント。まずお金の3つの機能について学びましょう。
お金の3つの機能…何だと思いますか?
例えば、自分は漁師で魚を獲って生活している。でもそれを料理するには塩が必要で、食べるときにわさびが欲しい。そのとき何をする必要があるでしょうか?
人からもらう必要がありますね。でもただではもらえない。なのでお金を使って「交換」します。これが1つ目の機能です。
でも、魚ってすぐ交換しないと放置していれば2,3日でいたんでしまいます。干しても長く持ちません。そこでその魚を1000円と交換したとします。すると、そのときもらったお金の価値はどうなるでしょう?
ずっと1000円のまま変わりませんね。魚の価値は下がっていくけど、お金の価値は変わらない。 つまり「価値を保存」することになります。これが2つ目の機能です。
最後、3つめは何だと思いますか?
例えば、あなたが魚を買う側だったとします。 一匹1,000円の魚と、一匹3,000円の魚、希少な魚ってどっちでしょうか。
3,000円の魚ですよね。このときにしたのが「比較」です。これが3つめの機能です。
どちらの方が希少なのか、価値があるのか。同じお金は誰が持っていても同価値なものだからこそ、比較することが可能なのです。例えば某ゲームの中で使われる通貨、100ベルと100ポケドル、同じ価値でしょうか? それぞれ違う価値なので比べられませんね。
ここで話を戻しましょう。つまるところ、ビジネスとは経済なのです。
自分はお魚を獲っています。食べるために塩やわさびが欲しいです。 でも、塩とかわさびを作っている人と、お魚を交換してくださいと言っても、もし彼らが魚をいっぱい持っていたらもう必要ありません。早めに価値を交換しないと傷んでしまうので、お金と交換してくれる人と交換したい。
この、お金に交換してくれる人との間に発生するのがビジネス、すなわち経済です。
この3つの機能によって、お金は人々の生活の中で潤滑油のような役割を果たしており、流通させるのに必要なものになっています。
だから、お金が持つこの3つの機能が非常に重要なのです。是非覚えておいてくださいね。
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このnoteでは「働く」ことや「仕事」、「就職活動」について考えたはじめた大学生からの素朴な疑問に、山口豪志さんが答えます。
会社の選び方や働き方を、ビジネスモデルと関連させながら、解説していただきます。
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