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豚もおだてりゃ木に登る #137 辞書の生き物

豚もおだてりゃ木に登る

 能力が低い者であっても、うまくおだてて気分を良くしてやれば、能力以上に働く様子をいう慣用句です。
 木に登れそうにない豚でも、「お前は本当は木に登る実力を持っているんだ」と持ち上げられれば、いい気になって登ってしまうかもしれないというイメージからできた言葉です。
 
 能力が低い者の代表として選ばれた豚はかわいそうです。
泥まみれで汚いイメージの豚ですが、泥を付けるのは体を虫などから守るためですし、トイレの場所も決めていて、実はきれい好きです。

 豚でさえおだてられれば気持ちよく感じるようですから、部下や子供たちならなおさらです。
 以前はスパルタ式で厳しく指導したり叱ったりして、業務や勉強をさせていましたが、今はほめることが推奨されています。

 ただほめればよいというものではなく、ほめ方にもコツがあるようです。「がんばったね!、すごいね!」漠然とほめるのではなく、「ここがいいね、すごい工夫だね、いいところに気が付いたね」など具体的な行動をほめるとよいそうです。
 ほめられた方も、自分でがんばったのだと気持ちよく思えますし、その状態が次の成果や勉強につながっていきやすくなります。
 ほめる効用は大きいですね。


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