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新時代の「学校」はこうなります 〜ビジネス数学教育家・深沢真太郎〜

私は、ある人に会いたくてこの記事を書いています。



合コンで出会った女性の発言

学生時代、同世代の女性たちと食事をしたことがある。いわゆる「合コン」のようなものかもしれない。まるでカラオケボックスのようなキラキラ?した飲食店で、「イエーイ」と誰かが元気に発する声を聴きながら、私はフライドポテトを黙々と食べていたような気がする。

そんなことはどうでも良い。この会である女性がこんなことを言っていた。

「カレシの条件は、平均以上のルックスと私より頭がいいことと車を持っていること。それ以外はムリ」

なるほど。3つの条件があるのか。「○○になるための3要素」みたいな話はそこらじゅうに転がっている。これもまたそれに該当するものと言える。興味のないこの会話を聞きながら、一方で私はこの女性に感心していた。自分のカレシの条件をこうもはっきり整理して言語化できていることに。


この3つ(3つでなくても良い)を満たしていることが、○○の条件である


いや、実はなかなかに数学的な論述ではないか。そして、この「型」は何かがうまくいく(成功する)ことを説明する際に非常に有効なものではないか。そう思った。フライドポテトを食べながら。

現在。あれから20年以上は経過しているわけだが、あの「型」は実に有効だと思っている。そろそろ本題に入りましょう。ここまでしょうもない話にお付き合いいただきありがとうございました。



ビジネス数学教育家、深沢真太郎です

私のプロフィールはこちらでご確認ください。大したことはしていませんが、世の中にとって大事なことはしている。そう自覚しています。


ビジネス数学という比較的新しい教育テーマを提唱しています。おそらくですがこの分野で私より経験や指導実績などを積んでいる人物は(少なくとも)国内にはいないと思います。

私の使命は、「ビジネス数学を広めること」となります。それに命をかけています。だから、どうすれば「ある特定の教育コンテンツ」が広まるかを死ぬほど考えている人間でもある。そう思っていただいて結構です。



教育コンテンツが広まる3要素

さて、主たるメッセージがこれです。教育コンテンツが広まる3要素。結論から申し上げると、次の3つです。

① 教師

② 教材

③ 学校

当たり前じゃないかと思われるでしょうか。そうかもしれませんね。でも当たり前のことにこそ本質は潜むものです。何事もそう。当たり前と言って深く考えない人ほど、小手先の話ばかりに飛びついて成果がでない。そんなビジネスパーソンを、私はこれまでたくさん見てきました。当たり前のことを深掘りして体系化して納得し実行する。重要なことです。この記事をここまで読んでくださっているあなたは、きっとそれが伝わる人だと思います。

ひとつずつ簡単に解説をします。


① 教師

言うまでもないことですが、教育はほぼ教師で決まります。例えば数学が嫌いな人がとても多い現実があります。なぜ嫌いになってしまったのか。学校のせい?教科書のせい? 違います。教えた教師のせいです。

そう表現すると角が立つかもしれませんが、これは目を背けてはいけない事実なのでこのまま続けます。なぜ数学嫌いの人が存在するのか。理由は、他の誰でもない、数学教師が数学を嫌いにさせたからです。いい数学教師に出会えれば好きになるし、悪い数学教師に出会うと嫌いになる。「数学そのもの」が悪いわけではない。とてもシンプルな話です。

私がビジネス数学インストラクター制度を創設し、講師養成講座を開講しているのはこの理由によります。優れた実務家はたくさんいます。言いっぱなしの評論家もたくさんいます。でも、できない人をできるようにさせる優秀な教育者があまりにも少ない。これでは私の提唱するビジネス数学が広まることはありません。




② 教材

とはいえ、教材がまったく重要ではないとは言い切れません。私の主戦場であるビジネス人教育の分野でもいい教材と悪い教材はあります。研修のテキスト。ビジネス書。eラーニング。。。。 いい教材はその教育テーマが広がっていくことに貢献するでしょう。

だから私は自らビジネス書の著者として書籍を発表し続けています。印税収入が目的ではないといえば嘘になりますが、主たる目的ではありません。真の目的は、少しでもいい教材をビジネスパーソンの皆様に届けるためです。

言い換えれば、ビジネス数学という分野で私よりいい教材を開発できる人はこの世にひとりもいないと思っています。もちろん確かめたことはありませんし、確かめる術もありません。「いい教材」の定義もそれぞれ。要はそれくらいの自信と誇りを持って教材を世の中に提供していますということ。研修のテキストもeラーニングも同じです。




③ 学校

教育である以上、学び舎が必要です。みなさんは学校というものを「ちゃんと構えないといけないもの」だと思ってはいないでしょうか。東京都内に構えないといけない。オンライン上に○○スクールという名称でWEBサイトを構えないといけない。ちゃんと構えていないと学校とはいえない。そんな先入観はないでしょうか。

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私は学校というものをまったく違う概念で捉えています。私の学校の定義はこうです。

教師が教材を片手に、「○○について知りたい人はシェアしまーす」と言葉を発し、それを見聞きして集まった人たちに実際にシェアをする場。

だから世界のどこでも学校は発生します。構えるのではなく、発生するという考え方です。ある企業の中でもいい。どこかのカフェの中でもいい。ある学校の放課後でもいい。オンラインの何らかのコミュニティでもいい。極端な話、どこかの路上でもいい。

学校なんていい教師といい教材さえあればいつでもどこでも発生するもの。小さいものでいい。いつでもどこでも発生するもの。

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入試を通過しないと入学できない。ある年齢にならないと入学できない。そんなのおかしいでしょう。大きな教室に人を集め、多様性を求める時代にもかかわらず個性の違うその学生たちに同じ授業を聞かせる。窮屈すぎる。同じ人間(コピー)を作りたいのか。そんなルール、いつまで守らなきゃならない?

上述の小さい集合体が世界のいろんなところで自由に発生する。全国にいる教師が自ら中心となって小さな円(サークル)を作る。その小さな円(サークル)がたくさん増える。気づけば、それが大きな学び舎になっている。

大きな館を構えてそこに人を一生懸命集めるのではない。

小さな集合体を作り、それが増えていくことで大きな塊になる。

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これが私の描く「これからの学校」の姿であり、おそらく未来の姿です。もちろんそれを断言はできません。でもひとつだけ確かなことは、そうなっていない未来はいまの子供たちやビジネスパーソンにとっておそらく不幸であるということです。

教育や人材育成に従事する人はたくさんいます。それぞれに持論があり、それはとても尊いものです。それぞれ守りたいものも違うでしょう。どれも間違っていないし、どれもが正解です。

しかしそれでも、私は「これからの学校」は上述した姿であるべきと思うし、それが正解だと信じている。だからその方向で教育活動をしています。ビジネス数学インストラクター制度を作り、日本全国どこでも「数字」をテーマにビジネス人教育ができるようにする。延べ国内外30冊以上のビジネス書や小説を発表し、国内は累計20万部を突破しています。なぜそこまで書籍の発表をし続けるか。ビジネス数学というまだまだ新しい教育テーマに関しては、絶対的な主導者といい教材がどうしても必要だからです。



真の教育者に会いたい

そろそろまとめます。私は、ある人に会いたくてこの記事を書いています。

「私は教育や人材育成をこうしていきたい。だから、私はいまこれを実践していて、未来はこういう世の中にしていきたい」

そう声高に、ドヤ顔で、迸る熱量で語れる教育者の人に会いたい。最近それを強く思うようになりました。この記事をここまでお読みの方の中には、きっとそんな方もいるのではないかと勝手に期待しています。そういう真の教育者の方と出会いたい。そして、一緒に仕事をしたい。私はそんな人と出会いたくて、この記事を書きました。

あなたは、新時代の学校をどんなものだと想像し、それを描いていますか。あなたの「新時代の学校はこうなります」を、ぜひ私にも教えて欲しいと思います。

暑苦しい内容の記事もそろそろ終わりです。最後は冷静に、あまりに月並みな言葉で終えることにします。

人の育成に関与している皆様、お互い頑張りましょう。






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