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「簡単だけどやるのは難しいこと」を教える人に必要なこと

私のビジネス数学は、「簡単だけどやるのは難しいこと」だったりします。

別に理系のお勉強ができる必要はなく、

四則演算レベルで数字を活用し、問題解決やプレゼンに活かす。

それだけのこと。

技術的な観点で言えば、ぶっちゃけ簡単なことです。

しかし、この簡単なことが実際はやるのは難しい。

だから私のような教育者が必要なのかもしれないが。


「簡単だけどやるのは難しいこと」って例えばどんなものがあるか。


街でゴミ拾い。

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簡単。誰でもやろうと思えばできる。

でも実際はなかなかやっている人はいない。

やった方がいいのはみんなわかっている。

でもなかなか実際にやるのは難しい。


なぜゴミ拾いは簡単なのに実際にやるのは難しいのか。

答えは「めんどくさいから」と「やらなくても困らないから」です。


実はビジネスで数字を活用することも同じだったりします。

簡単。誰でもやろうと思えばできる。

でも実際はなかなかやっている人はいない。

やった方がいいのはみんなわかっている。

でもなかなか実際にやるのは難しい。

なぜ数字を使うことは簡単なのに実際にやるのは難しいのか。

答えは「めんどくさいから」と「やらなくても困らないから」です。


売上が下がった原因をデータで特定する。

こういうの、めんどくさいんですよね。

「原因はよくわからないけど、まあ来月も頑張ります」と言っておけば楽。

必要かもしれないけれど、めんどくさくてどうにもやろうと思えない。


来年の数値計画を立てる。

これもやった方がいいことは間違いない。

でも、別にやらなくても困らない。

勝手に「来年度」はスタートしますから。

必要かもしれないけれど、別にしなくても困らない。



このような「簡単だけどやるのは難しいこと」を推奨し、

それを行動させることを仕事にする。

実はかなり難易度が高いのです。

そう考えると、深沢先生はかなり難易度の高いテーマの専門家なんですね(笑)

見方を変えれば、だからこの分野は「本物の先生」が少ないのかもしれないですね。


で、大事なこと。

「簡単だけどやるのは難しいこと」を教える人に必要なことは何か。

本質的には、たった1つだと私は思っている。


その人がその「簡単だけどやるのは難しいこと」を、楽しそうに、実直に、実践し、キラキラ輝いている姿を見せ続けることです。


「ゴミ拾いしましょう!」と言っただけでは人はゴミ拾いをしません。

あなたが率先してゴミ拾いをし、それを心から楽しみ、その行為が幸せであることを姿で見せることです。

口で言ってもダメ。それをしている姿を見てもらうこと。

それを見せ続けることで、その姿を見て、私もやろうかしらと思う人が出てくる。

こうしてゴミ拾いをする人が増える。

これが、「簡単だけどやるのは難しいこと」をやろうとする人間の心理構造です。


簡単なのにできないということは、理屈では動けないテーマだということ。

それができない理由は、とてもエモーショナルな部分なのです。




数字を使うことで、かつて数学を正しく勉強したことで、

いまとても幸せであること、仕事が楽しくて仕方がないこと、

Coolな大人であること、ビジネスが成功していること、

それらを姿で見せていくことが、

私にとって最強の教育法なのです。


プロ野球球団



これって、どんなテーマでも、誰にでも、当てはまる話のような気がする。

けっこう大事なことだと思いません?

どなたかのヒントになる内容なら嬉しい。



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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。
ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し、企業人の育成に貢献しております。
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