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量をこなしていないのに「量より質」とか言う人。

誤解されがちなのですが、私は「質より量」な人間です。どうしても効率主義、合理主義な人だと思われる。もちろんその考え方は大好きであり、生きていくうえで大切なものだという価値観はある。しかし実際のところ、私は「質より量」である。

例えば昨年はyoutubeで動画を毎日配信した。毎日。これはなかなか大変だった(笑)。でも毎日やったからこそ、自分に向いているかどうか、どんな動画なら自分のビジネスにプラスか、判断することができた。つまり質を考えることができたわけだ。

このnoteも同じ。いまは量をこなすステージ。だからこんなビジネスど真ん中ではない雑感も書き残している。誰かに読んでもらうことを前提にせず、まずは自分のノートに書きたいことを書き綴る。ただひたすら。これを続けることで、「質」を正しく考えることができるはずだから。

たまに「量より質」を謳う人がいる。いいと思う。大賛成である。しかしそれは「量」をこなしている人であることが前提だ。「量」をこなしていない人が「量より質」を追い求めることを世の中ではなんと呼ぶか。


「評論家」である。


まるで実際の教育現場を知らない教育評論家のように。理想を語るに値する体験をしていないのに理想を語る。あまりかっこいいとは思えない。


少しだけビジネス数学的な話をしましょう。

まずは圧倒的な量をこなし、強引にでも数字を作る。これがビジネスです。例えば100にしましょう。この100にかけた時間が10だとすると、1時間あたり10だ。この仕事の質を高めたい。かけた時間が5になれば、1時間あたり20。質が上がったと評価できる。言いたいのは、「質」は割り算であるということだ。

割り算は分母と分子がある。先ほどの例なら、分母は時間の10。分子は仕事の成果である100だ。しかしもしこの分子が1だとしたら、先ほどのような「質」の話に意味はあるのだろうか。ない。そんな小さい数字の割り算をしても意味がない。まずは分子の数字を大きくすること。すべてはそこからです。分子の数字が大きいからこそ、割り算の考え方は威力を発揮するわけです。



「質」は割り算の結果。
それを大きくするためにはまず分子を大きくする必要がある。
分子を大きくする=絶対的な量が必要
量をこなしていないのに質に言及してもそれは上質にはならない。
ただの低質である。


これはビジネスで成果を出したいという研修参加者や、ビジネス数学インストラクターになりたいという人にも重要なことだと思っている。

とにかく「量」をこなしなさい。

私はそれとなく(笑)、そう伝えている。分子が小さいのに割り算を考えるなと。しかし、なかなか深く理解し実行する人は少ない。本当は心の中ではわかっているんだろうけどね。


どうせ誰も読んでいないだろうからはっきり書いておきます。


私は「分子が小さいのに割り算を考える人」が嫌いである。


なぜなら、数学(算数)でちょっと考えればわかるようなことを素直に実践しないから。換言すれば、数学(算数)に素直でないから。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し企業人の育成に貢献。研修。講演。授業。面談。ゼミ。作家。講師育成。。。いろいろやっています。



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