松永武士

ガッチ株式会社代表取締役/大堀相馬焼松永窯 4代目

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最近の記事

震災から12年経過して

震災から12年経過した、3月11日は特に何も追悼式やイベントには呼ばれないし行かない。 3月11日東京で過ごしそのまま中国にいってしまった罪悪感が未だに少しシコりとして残っている。 今年は震災関連の取材はゼロだった。この時期ECはテレビ放映で爆発的に売上が伸びるのだが、ただ、今年は取材があったときの年以上の売上を立てられるようになった。チームの皆の努力のおかげだ。復興特需がなくなってもきちんと売上を立てることが、目下の課題だったので本当に素晴らしいことだ。 それでも、まだ

    • 【本気募集】地方を元気にするディレクターを募集します。

      地方の価値を世界に合致させるディレクターを募集します!コロナになってより加速した、プロデュース事業。 工芸や地域の悩みを紐解き、結構頭を使うのですが「やりがい」しかない事業です。そのディレクターを募集します。 お願いしたい仕事の範囲は ①企画立案の補佐 ②ステークホルダーとの調整、新たな発掘 ③スケジュール管理 ※実際現場(地方が多い)にも足を運んでいただきます。 となっております。 これまで地方の案件をPMをしたことがある方は是非ご応募いただきたいです。

      • 故郷ふたつ

        鈴木酒造店の貴醸酒『故郷ふたつ 海』『故郷ふたつ 山』が完成しました。 デザイン周りをプロデュースさせてもらいました。 ネーミング&コピーをドライブディレクション後藤さん、ラベルデザインを棟方デザイン事ム所棟方さん、ポスター写真を市川勝弘写真事務所の市川さんのクロテラスのチームにお願いして作っていただきました。 通常、お酒は水で仕込むのですが、お酒でお酒を仕込むという醸造法がありそれを「貴醸酒」といいます。 『故郷ふたつ 山』 浪江のお酒で仕込んだ長井のお酒 『故郷ふ

        • クリエイターがお店をやるということ。

          クロテラスのネーミングをしてくれ、クリエイティブのディレクションをしていただいているコピーライターの後藤国弘さんが奥様でアートディレクターでもある今井クミさんと「アピスとドライブ」というショップを立ち上げられました。ネットショップからスタート、来年には鎌倉で実店舗も構えられるそうです。 後藤さんや今井さんがこれまで関わってきた様々なモノやコトが詰まっています。 アピスとドライブ 今回、クロテラスの「アピスとドライブ」オリジナルの高台皿を制作させていただきました。 クロテ

        震災から12年経過して

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        • 日々の雑感
          1本

        記事

          大産地のルールと小産地のルール

          先日、有田・波佐見を回りました。 先日の美濃に続いての大産地、2週連続続けて大産地を回ると大産地のルールが体感でわかるようになってくる。 波佐見は初めていったのだが、展示会やネット・テレビでみるより、焼き物の町の感覚が十分に伝わりました。 大産地と小産地で大ロットに関する常識、分業に関する常識、検品に関する常識がここまで違うかということが思い知らされた。同時に2つの常識の良さを組み合わせられるような、新しいアイデアも浮かんでくる。 これから色々と生み出していければと思

          大産地のルールと小産地のルール

          出張の段取り

          出張の段取りが相変わらず悪い。。。 少しでも有意義にするために多くの予定を詰め込もうとするのだが、言い訳だが日々の業務に忙殺されて飛行機のチケットをとったりするのが出発日の2日前だったりします。そうなると本来の予定から派生した予定なんかをいれるのが出発の当日になったりしてしまうのです。 もっと前もって「●●にいくのですが、ちょっとお話できますでしょうか?」という心の余裕がほしいです。

          出張の段取り

          窯元とメーカー

          先日、岐阜県土岐市にいってきました。今後コラボする商品開発のための打ち合わせ。 美濃焼は日本有数の大産地であり、土岐エリアでも大小60社の「メーカー」があります。 ここでは「窯元」というか「メーカー」という言葉をよく使う。それほどに分業化、機械化しています。工房というか工場に近い。 ほとんどの工程は機械化はされているが、もちろん重要なところは手仕事で行われています。 社長との話しをして色々お話をお伺いしていると美濃焼も「メーカー」が減ったそうで、120あったのが半分になって

          窯元とメーカー

          幻の素麺

          福島県、三春には幻の素麺がある。。。 というのも夏のお中元企画でやはりお中元といえばら素麺か蕎麦ということで、「福島 素麺」で検索をかけたところヒットした。 恥ずかしい話、全く知らなかった。そもそも福島は蕎麦文化であり蕎麦を生産している会社は多くあるのが、素麺は珍しいなと思いひとつ取り寄せて食べてみた。 少しだけ太くコシがあり、のどごしがある。。ということで、コラボの話を打診して快く快諾していただいた。ここまでの一連の流れは昨年の話だったが、お中元シーズンに差し掛かるとこ

          幻の素麺

          相馬野馬追と出生小話

          地元には相馬野馬追という1千年も続いている大きなお祭りがあります。 この時期になると隣の南相馬では練習のために馬が公道を闊歩する風景が見れます。 詳細はこちら 甲冑に身をかためた約400騎の騎馬武者が、 腰に太刀、背に旗指物をつけて野原を疾走する、力強く勇壮な様は時代絵巻さながら。 伝説によれば、相馬野馬追は今から一千年以上もの昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が 下総国小金ヶ原(現在の千葉県北西部)に放した野馬を敵兵に見立てて 軍事演習に応用したことにはじまったと伝えら

          相馬野馬追と出生小話

          ONIGIRI Project in 会津若松

          月曜火曜と参加させていただきました。WAGYUMAFIAとNARISAWAのおにぎりプロジェクト第2段 そもそもの経緯としては、宮泉銘醸の宮森社長と専務とは仲良くさせていただいており、NARISAWAさんにはBEES BARの方でクロテラスを取り扱って頂いていたご縁から今回お誘いをもらいました。 会津に行く前に浪江もご案内し、なみえやきそばや海の幸をご堪能いただきつつ、帰宅困難区域である実家をご案内。 世界中にフォロワーが12万人いるWAGYUMAFIAの浜田さん曰く福

          ONIGIRI Project in 会津若松

          お知らせを2つほどします。

          3月は年度末かつ今年は震災から10年目というとこともあり、なかなかじっくり振り返る機会となかったのですが、2つほどお知らせがあります。 ①大堀相馬焼松永窯西郷村工房がリニューアルします。 こちらは8月に一旦工房が取り壊しになった、実家松永窯の工房ですが、3月16日にリニューアルします。 (直前ですいません笑) 生産・発送が全ストップするかと思いきや、ご縁に恵まれ、2月末まで元々幼稚園だった場所をお借りし、梱包や発送を行ってたり簡単な製造をしておりました。 後述しますが

          お知らせを2つほどします。

          あれから10年

          東日本大震災が発生して10年です。多くの人の人生が変わりました。私もその一人です。10年の間に失敗や後悔ばかりですべてが美談で語れるわけではありませんが、なんとか今日までやってこれました。 この10年で明日を生きたかった人の「想い」も様々な人の思惑が行き交う中現状をなんとかしようと思いどうにもならない「想い」もたくさん見てきました。 そんな人も想いも一緒に背負い、支えてくれるすべての方に感謝し、それでもなんとか前を向きまた一歩づつ前進していきたいと思います。

          あれから10年

          2020年を振り返る

          今年を振り返っていきたいと思います。 今年はコロナで始まり、コロナで終わりましたがそんな中色々と学びもあったので、まとめておきたいと思います。 ●新型コロナウイルス●実際の影響 3月4月は昨対比50%くらいでした。特に3月4月は年度の切り替えで歓送迎会シーズンでそのギフト需要がごそっとなくなり本当に痛かったです。 また仕込んでいたオリンピック関連の商品も延期が決定してから全く動かなくなり本当に絶望でした。 そしてコロナだけでなく、工房のリニューアルで半年、大堀相馬焼松永

          2020年を振り返る

          2019年振り返り

          今年ももう終わる。思えば、今年はかなりタフな1年だった。気合をいれて勝負した分、すぐに結果がでない分苦しんだ。そして数年で人からかなり怒られたり、苦言を呈された1年だったように思う。昨年がかなり上向いただけに、調子にのってしまっていたかもしれない。 まだ指摘されるだけ救いがあると自分に言い聞かせ、自分の改善できるところは改善しこうと感じる。 ただ今年の年末から苦しんだ分の結果が少しづつ返ってきて、来年は本当はかなり面白くなるのではないかと思っている。 --------

          2019年振り返り

          日本はヨーロッパから学ぶべきか ーヨーロッパ出張を終えて

          文化度が高いと言われている、ヨーロッパ(特にイギリス、フランス、イタリア、スペイン、オランダあたり)は将来の日本だから、日本はアメリカからでなく、ヨーロッパスタイルを真似るべきという声をよく聞く。 日本は第二次世界大戦でアメリカに負けてから、アメリカの文化や風習に憧れ、真似してきた歴史があり、「アメリカ=イケている」図式になっているのが普通である。ただ、文化の発信地であり、資本主義をつくりそもそもアメリカを作ったヨーロッパ諸国の人たちは一周して、もうお金より精神的な豊かさと

          日本はヨーロッパから学ぶべきか ーヨーロッパ出張を終えて

          ヨーロッパ出張雑感(スペイン・バルセロナ編)

          パリでのメゾン・エ・オブジェへの出張後、スペインに移動した。 スペインへ行くのは今回がはじめて。実際に行ってみて日本の伝統工芸や日本酒がどの程度受けるのかを体感してみたいと思い、現地を訪れることにした。 スペインで日本の文化は受け入れられるのか? スペインで日本文化というと、「こけし」など古風でかわいい文化が主流のような印象を受けた。いわゆる「THE 日本」のようなイメージ。 日本酒に関しては相当厳しい様子。理由としては、まず、ワインが安く飲めてしまうということがある。それ

          ヨーロッパ出張雑感(スペイン・バルセロナ編)