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【幸せと焼肉のrendez-vous】 エッセイ

幸せについて考える。

おそらくわたしはなに不自由なく育ててもらって、今も生きている。

家族も元気で、飼っていたワンちゃんやお魚は亡くなってしまったけれど、彼女たちとの生活もわたしの幸せの一部分。

例えばおいしいものを食べたり飲んだりもわたしの人生を豊かに感じさせる要素であり、毎日1杯のコーヒーを楽しむことだってできる。

気になる場所があれば歩いたりしてたどり着くことができるし、走って急ぐこともできる。遠ければバスや電車に乗せてもらってそこまで行くこともできる。

道でかわいいニャンコがいれば声をかけることもできて、ニャンコたちは立ち止まってくれたりすり寄ってくれたりしてそのぬくもりを感じることも、そのかわいい声を聞くこともできる。

木々やお花の美しい様も見ることができる。

パン屋さんや鰻屋さんのおいしい香りも楽しむことができる。

文字にすれば、数え上げればきりがない幸せ(喜び)に囲まれている。


ネガティブな面ももちろんある。

愛する人と体を合わせればわたしは愛を感じることができる。でも快楽はあまりやってこないし、わたしの不完全さを隠したいと思ったり、目を逸らしたくなることの方が多い。

明確にやりたいことが見つかり、さああとはどんどん進もうって段階になると病気をしたり大怪我をする。

心を穏やかに保って生きているけれど、悪意という大きな波はいつだって人を飲み込もうとする。

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とっておきレベルにおいしい焼肉をニンニクたっぷりのタレで味わう。

最高においしいけれど、食後のお口の匂いは気になるところ。

目も眩むような美しい赤ワインをくせのあるチーズとともに楽しむ。

最高においしいけれど、食後のお口の匂いは気になるところ。

ついつい気分良く酔って、歯を磨かずに眠りにつけば、それなりの状態の朝を迎えて、それなりの1日を過ごすことになる。

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内容の違いこそあれど、皆それぞれ幸せやひっかかる部分がある

だからあなたもわたしも幸せでいい。

そんなことでうまくまとめることもできる。

でも、もっと幸せになりたいし、幸せを作り出すこともわたしの幸せであるとすれば、わたしはもっといろんな形で人と関わるべきであるとも思う。

そのエネルギーの巡る土台ができれば、もっと貪欲に幸せ(喜び)をもらったり与えたりもできる。

恥じることなく、幸せになりたいと思って行動しやすい社会になればいいと思う。

ものすごく不完全なわたしはものすごく不完全な状態で人生を過ごすのだろうけれど、それでも幸せを得たいと思うからなにかしらの行動を起こすのです。

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あなたはグラスにウーロン茶を注ぎ、おいしそうにその半分を飲み干す。

喉が乾いているのね。

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幸せは呼吸のようなものである

呼吸は吸うよりも吐くことに意識を傾けた方が結果的にはより多くの酸素を取り入れることができる。

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歯を磨くといいわ。

風邪の予防にもなるみたいだし、息をしっかり吐いて大きく吸うには歯磨きが欠かせない。

特に焼肉屋さんの破壊力は抜群よ。

翌日まで口内は焼肉屋さんのままなことだって多々ある。

わたしはあまり食べないけれど、相当おいしい料理に違いない。

でも匂いがつきまとう。

思うけれど、いろんな空港に行ったことがあるけれど、焼肉屋さんをみたことがない。

煙とかのこともあるだろうし、やっぱりこれから飛行機に乗るのに食べるべきではない料理なのかもしれない。おいしいけれどにおいがつくから。

空港にはお寿司とかさ、トンカツなんかもあっておいしいものだらけじゃない?でもあまり匂いのつかないお料理が多い気がしてきた。

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何ができるだろう?

どうなることがわたしの幸せ?

生きてるだけでも幸せだって考え方もあるし、誰かの幸せにつながるようなこともわたしの幸せであるとも言える。

アンパンマンの歌もなにも流れてこないけれどね、ゆっくり息を吐いて、大きく空気を吸う。

脳とか爪先まで空気が新鮮なまま流れていくイメージを持って、行き渡らせる。

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そんなことを考えた。

あなたといる時に。

幸せについて考えて、そのあとは焼肉のことを考えた。

厳密にいえば、幸せについて考えていたのに、焼肉のことを考えることになった。

圧倒的、お肉好きな人にとっては焼肉は一つの幸せの頂点と呼べるのかもしれないわ。




本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。