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『13歳のシーズン』(著者:あさのあつこ)は法政第二中、香蘭女学校中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『13歳のシーズン』(著者:あさのあつこ)について

この本は、中学1年生の女の子2人男の子2人が中心となった中学1年の1年間の物語です。

美人の姉を持ちコンプレックスをもつ藤平茉里、両親が離婚し母と暮らすちょっと大人びている綾部深雪、おちゃらけているけど根はいいやつな苅野真吾、温和で真面目な駒木千博。

前半に1人1人の過去や家族が語られます。後半、茉里と深雪が仲良くなり、茉里と千博が幼じみだったため、夏休みの宿題を茉里は深雪と千博3人でやることにします。そこに、深雪を好きな真吾が自分も入れてほしいとお願いし、4人で、街の歴史を年表にするという宿題をすることになります。宿題を進めるうちに、4人は互いを理解し合い、尊重し合える仲間となっていきます。

恋愛あり、ちょっとした事件あり、あっという間に読めてしまう1年間です。

13歳でも、人それぞれの13年間を背負って生きていて、それを認めあえる友達でいたいという茉里の気持ちが、全編通じて貫かれ、友情が嫌みなく、こんな中学1年を送れたらとうらやましく感じる物語です。

ぜひ小学生にも読んでもらいたい作品です。

読みやすく、量もそれほど多くないのですぐ読めます。

中学受験では、2017年度第1回法政大学第二中学校2017年度香蘭女学校中等科の国語の入試問題で出題されました。

塾のテストでも出題されていました。

◆2017年度第1回法政大学第二中学校の国語の入試問題

大問3番で、「第13章 ランナー」より全文が出題されました。「ランナー」は苅野真吾のことで、市主催のロードレースに陸上部の長距離ランナーとして出場し、藤平茉里、綾部深雪、駒木千博も応援にかけつけている場面です。
大問1番は漢字・熟語、大問2番は論説文で大問3番まででした。

この大問3番の設問形式は、適語補充が1問、会話文挿入が1問、抜き出しが2問、4択の記号選択問題が4問、5択の記号選択問題が1問で、全部で9問でした。

◆2017年度香蘭女学校中等科の国語の入試問題

大問1番で、リード文あり「第5章 ささやかな笑顔」から後半部分が出題されました。藤平茉里が資料室の掃除を1人でやる羽目になってしまったところに、綾部深雪がやってきて一緒に手伝う場面です。茉里と深雪との友情がだんだん深まり、茉里は深雪に夏休みの宿題を一緒にやろうと誘います。
大問2番は論説文で、大問2番まででした。

この大問1番の設問形式は、会話文挿入が1問、5択の記号選択問題が2問、自由記述問題が6問で全部で9問でした。

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