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アンジー。daichead

ルーは床に落ちていたパジャマを拾い上げるとゆっくりとした仕草で身につけ始めた。あいかわらずやせてるなあ。いや、前よりやせたような気がする。
仕事、忙しいの?
んー。
自分のマグカップに口をつけ、こふこふと変な咳をしてから、クッションを引き寄せて枕にするとソファーに丸まって横になった。
ルー?
もう寝てる。早いってば。
僕は自分の服を直してルーの傍に座り、残っていたお茶を飲みほした。
耳をすませてもルーの寝息しか聞こえない。でも、これが僕の欲しかったものだ。
おやすみ、ルー、いい夢を。

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