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シビアな現実とゆるい日常は両立できる

「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」という大好きな映画がある。

すーちゃん(柴咲コウ)は、カフェ勤務で最近同僚にちょっと気になる男性がいる。まいちゃん(真木よう子)はキャリアウーマンで妻子ある男性と先の見えない恋愛をしている。さわ子さん(寺島しのぶ)は、自宅で仕事をしながら母と一緒に祖母の介護中。

大きな出来事もないけれど、独身三十代の彼女たちの日常を優しく、そしてゆるく描いている。

恋愛の優先度が低くなっていて同性同士のほうが付き合いやすくなってきた感じがよく出ている。だけど、お互い適度に距離を取っていて相談しあうこともないし、決断は自分でする。他の二人はそれを優しく見守っている。

僕自身、人間関係においてそういう距離感が好きなこともあり、うらやましく思えた。

すーちゃん(柴咲コウ)があるとき街中の雑踏でこんなことを感じる。

「この感じ。この寂しい感じ。何度も経験している。今、私を寂しくさせているものって、なに? このままおばあさんになって、仕事もお金もなくて、寝たきりになって、頼る人もなかったら、どうなるんだろ。私、一人ぼっちで死ぬの? 私が選んできたことは、全部間違っていたの? そう考えると震えてしまうんだ」

この感覚、すごくわかる。

すーちゃんたちはこういったシビアな現実を感じる一方、ゆるい日常も送っている。でも、これは決して矛盾しているわけじゃなくて生きることはこの連続なんだと思う。


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