演技練習用脚本「安さんとボルダリング」・若男2人・テーマ:恋のライバル・構造:シンプル・トーン:明るめ

 演技の実験場(現在休止)用、若い青年役者二人用に作ったホンです。立場が何度か上下入れ替わってゆく事を意識して創作してください。
 

状況

 情報誌デザイナー斉藤。性的な経験はプロの方のみ。セクシーな部長秘書の安さんにずっと片想い。会社の忘年会でボルダリングの話を得意げに話していた時、安さんから「私もやってみたい」と言われる。
 完璧な準備をして臨んだ当日、安さんは思っているよりずっと美しい姿でやってきた。斉藤はまず、自分の技もこれでもかと披露した。安さんは恥ずかしくなるくらい褒めてくれた。こそばゆい! 安さんも「フィギュアフォー」という技をやってみたい、という。途中、必死に教えるあまり、安さんの臀部に触れてしまう。必死に平静を装った。安さんに顔は見えていないんだ。安さんが「(こんな格好で)おならが出そう」と言った。ああ、人生ってこんな楽しいのか! 女の子と一緒にいて、本気で笑うのなんて、初めてだ。神様、ありがとう!
 心のテンションマックスな中、遅れてやってきたのが安の彼氏の田島。斉藤は彼氏がいる事さえ知らなかった。動揺を隠せているか心配だ。しばらく彼氏の田島にも一緒に教える斉藤。砂を噛むような面持ちで。走って逃げたい気持ちを抑えて。安さんに心配かけられない。
頃合いを見て、ひとりベンチで休憩した。平気で安さんの臀部に触る田島を見ながら。   

※フィギュアフォーは検索すればすぐ動画で出てくるのでチェックしてください。

※美しい「安さん」は登場しませんが、見てくれる人がいればきっかけの声だけもらえるとやりやすいと思います。


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