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新しい視点のための徒然

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小さな発信だけど、あたらしい視点を得られるような記事を目指して。
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#表現

「志村けん」はお父さんより家にいた

 志村けんさんが亡くなった衝撃、それはもう、どうして、と言うくらいのものだった。「志村けんが死んじゃった」と人と話をするだけで何かがぐっとこみ上げる。2年たった今もなお。なんだこれは。正直言うと、ごめんなさい、ほとんど会わなかったけど、たった一人しかいない親戚のおじさん亡くなった時と比較にならない悲しい。こんな事になるとは。亡くなって2年以上、ずっと整理したいと思っていた。亡くなるまで気づかなかったその存在について改めて考えてみる。  話はやっぱり、母から始まる。私の母の

演技の現場で意見の食い違う時の対処法の提案

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。  作家の方々などが、話しを作っている時に勝手にキャラクターが動きだす、とか、話し出す、というのは誰もが聞いた事ありますよね。ちょっと聞くとなんか恰好いいですが、私の場合は、困った方向に発動する事が多い。個人的には創作活動の中で最も楽しくて、最も難しい瞬間の一つです。  例えば、想定の範囲で「勝手に」動いてくれる時。急にお母さんが息子の頭に手を置いて、ぐるぐる頭を回し始めて、二人でふふふと笑ったりします。かわい

こすってはいけない

 ここで何度も言ってきたけれど表現は「こすってはいけない」。(詳しくはこちら)最悪、こする時は新しい意味が生まれるよう、意図してこする事。  私が脚本を書き始めたの同時、それを知った友人が彼女の母上の貴重な嘆きを教えてくれました。 「清掃員のおばさんがおしゃべり」のキャラが嫌。  当時、彼女のお母さんは某デパートで清掃の仕事をしていました。そして、サスペンスドラマによく出てくる「おしゃべりな清掃員」にもやもやしていたのです。「私はあんなしゃべりません!」というわけです。ごも

役者に限らず知名度がある時点でバイオセーフティーレベル4の危機管理感覚でいい、と感じるこのごろ

 好きな役者のうちの1人、ケイシー・アフレックのインタビューがあまりにアンニュイで笑ってしまった。たまたまリンクから気になってみてしまった動画。  うわあ、暗い! と感じる。  他のインタビューでも明るい感じではないけれど、これは疲れ方がひどい。けれど、そもそも、長いインタビューの一部だとしてもロバート・レッドフォードを褒める時間割きすぎ。サブタイトルをピックアップしても「いかにして、ロバートレッドフォードは伝説になったのか」の次が「ロバートレッドフォードの輝かしい功績」