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52週Something New week32_太陽の塔

お盆にしばらくぶりに妻の実家がある大阪に帰省しました。長男がyoutubeに出てきた岡本太郎のドキュメンタリーを見たらしく、太陽の塔の内部が観られると知って行ってきました。

太陽の塔


言わずと知れた大阪万博の一大建造物、1970年のことなので今から50年以上前に建設されました。当時はあたり一帯を空中都市に見立てた太い鉄パイプ状の大屋根が覆っており、そこから太陽の塔がニョッキリ顔を出していたそうです。太陽の塔は全長70メートルと、周りに何もないことも相まって、今観てもかなりの大きさに感じるので、当時の人のが見た時はもっと大きく見えたことでしょう。

長男は大阪で生まれたこともあり、小さいころよく万博公園に遊びに行っていた記憶があるのか、観に行きたいとのことで祖父母も一緒に皆で連れだって見学することに。

2018年に内部の耐震工事を実施して再度公開を始めたとの事で、私にとっても初めての体験でした。

太陽の塔の内部


内部には地下部に縄文風の土偶に囲まれた「地底の太陽」があり、直径3メートルの巨大な顔から左右11メートルにわたり髪?が伸びた巨大な作品にプロジェクションで映像と音が映し出される作品となっており圧巻。

そこから中心部に入り、内部の大きな空間に入ります。そこには足下から複雑に絡みながら太陽の塔内部へと延びていく「生命の樹」があり、そこに原始時代から人類に至るまでの進化の過程が表現されていました。

内部の壁面は赤く、無数の襞が施されており幻想的な雰囲気を醸し出しており、会談で5階程度まで上がると25メートルあるという腕の根元にたどり着きます。腕は当時の造船技術の粋を集めて制作したという複雑で精緻な鉄骨で支えられており、万博往時はここにエスカレータがあり天空都市の屋根に出られたとの事です。タイムマシンのような雰囲気のある腕の内部を進んで外に出る気分はさぞかし未来的に感じたことでしょう。

4つの顔


太陽の塔には前述の「地下の太陽」に加え、おなかの部分に現在を意味する、「太陽の顔」、先頭部分に未来を意味する「黄金の顔」、背面部分に過去を意味する「黒い太陽」と4つの顔があり、多面性を表しているように感じます。

具体と抽象を織り交ぜた壮大な作品で、内部の様子を体験することが出来てより大きな魅力を感じ、もっと好きになりました。

感想


何度も訪れて知ってるつもりだった太陽の塔ですが、今回内部を見ることでいままでとは異なるイメージを感じたり、色々と新しい発見もありとても良い体験になりました。万博閉会後は取り壊される予定だったものが、多くの署名があつまり保存することになり今に至る経緯があったそうで、それもうなずける何とも言えない魅力のある壮大な作品だと感じました。行ってみてよかった、誘ってくれた長男に感謝です。


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