「キッチンオハナ」のヴィーガンな無国籍料理に、動物性不使用のあまいもの@山梨県北杜市
北杜市にあるヴィーガン料理カフェ「キッチンオハナ」は、長坂インターを降りてから結構近い好立地。
街からは一歩外れた古民家で、地元の旬野菜をふんだんに使った体に優しい料理をいただける。
駐車場は、看板があるのでわかりやすい。駐車場脇にある階段を降りてまっすぐ進むと、古民家の裏側からぐるりと回り込む形で入り口に着く。
ランチは16食限定で、完全予約制。当日予約も可能だが、行く前に必ず電話で確認を。
おひさまランチプレート
8ヶ所に散りばめられた、尊き料理たち。運ぶとともにしてくれる説明に、ワクワクが止まらなくなった。無農薬野菜や「農林48号」の玄米ごはんなど、食材ひとつひとつにこだわりがある。
・じゃがいもと春キャベツのインド風春巻き
・酢ごぼう ごぼうとごまの和風マリネ
・精進料理の肉を使わない肉団子の甘酢あんかけ
・一口の大根ステーキ 柚子胡椒添え
・厚揚げの赤ワイン煮
・地元しいたけを使ったロシア風水餃子 ヨーグルトソースがけ
・黄色いカブと地大豆のチャナマサラ(北インドカレー)ふきのとうのフリッター添え
メニューをつらつらと書き連ねるのは簡単だけれども、ひとつひとつとても丁寧に作られている。自分では到底やらないような手間暇時間をかけて、じっくりと。
特に気に入った肉(風味)団子は、インドのトゥール豆という黄色い豆を使い、半分はすり潰して豆腐の燻製と混ぜ、もう半分は荒くだきにして入れているらしい。肉らしい風味を出すために燻製にするという一手間を加え、スパイスも自家調合して仕上げているようだ。
カレーの上のふきのとうは、「初モノが出ていたので」とのこと。季節によってあったりなかったりするものが、今ここにある。ほろ苦さの中に、ありがたみを感じた。
いちごのタルト
いちごのタルトは、まずいちごの大きさに驚く。そして、その完熟度合いにも。なんといっても、カスタードクリームの上で、いちごにフォークを突き刺せるのだ。普通だったら、フォークの先っちょがなんとか入ったくらいでクリームごと崩れ落ちるはず。
このケーキにおいてイチゴは王様のようで、どのような王座にすれば王様の良さを最大限に引き出せるのか……派手すぎても、謙虚すぎてもいけない……サクサクタルトとしっとりスポンジとさっぱりカスタードと上品なゼリーとアクセントのココナッツは、そんな風にめちゃくちゃ考え尽くされて設計されたものな気がする。
イチゴをただ地べたに座らせるのではなく、この王座あってこそ、イチゴのおいしさが際立つんだろうな。
食べ応えがあるのに、動物性食材は不使用。あっさりとしたタルトは、食後でもペロリと食べられる。
目の前の料理が出来上がるまでに必要な、勉強・発想・試作・研究……それは作ってくださる方の人生の時間であって、私がいただいてるのは単なる料理ではなく、その方の人生なのだと思った。
流行りにのったヴィーガン・マクロビなどという薄っぺらいものではなく、しっかりと考えがあってやっているのが、好き。(詳しくはホームページへ)
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ごちそうさまでした。
キッチンオハナ
・〒408-0018 山梨県北杜市高根町村山西割 1140
・12:00〜17:00
・定休日 日月火
・HP
・駐車場あり
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