見出し画像

「文春マルシェ」の人気商品トップ2

 文藝春秋が食の通販「文春マルシェ」を10月1日にオープンして20日間が経ちました。毎朝、昨日の数字を確認しながら一喜一憂する日々ですが、みなさまにリピートしていただけるような通販になるためにも、日本中から(いや世界中から)おいしいものを探してきたいとおもっています。

 文春マルシェで取り扱っている商品はすべて部員全員で試食をしています。全員が「これは抜群においしい!」となればいいですが、おいしいことはもちろんですが、こまかいこともふくめて喧々諤々の論議をして「なるほど、そういう見方もわかる」となって決まるものもあります。比較するには畏れ多いですが、その光景はある種、「芥川賞・直木賞」の選考会を陪席しているときと似ていました。当初は賛成できないとした選考委員ですが、ほかの作家がその作品の美点を述べると「そういう読み方があるのか。それなら評価できるね」となって、受賞にいたることが何度かあったからです。文春マルシェではそこまで対立があるわけではありませんが、「シニア層にはどう響くのだろう」「主婦目線で考えるとこれは便利じゃないかなあ」「おなかがペコペコで帰宅したときにはうれしいよね」などさまざまな視点から検討を加え、おいしい商品を選んでいます。皆さんのご意見もぜひ、お聞かせください。

サバの醤油漬け

 なかでも、この20日間のなかで売れ行きトップを争った「獲れたてサバの醤油漬け」「鳥津さんのじゃこ天」は部員全員が「いいね」と思ったものです。まず「獲れたてサバの醤油漬け」。文春マルシェのお客様の傾向を見ていると酒肴とご飯のおかずの得点が高いのですが、サバの醤油漬けはどちらの要素も満たしています。高知沖で獲れた新鮮なサバを港に運んだら、そのまま近隣にある工場へ。極力短い時間でさばき、特製タレに漬け込み、瞬間冷凍をしました。ご飯にのっけて、ちょっと手間をかけられるならもみ海苔か大葉のみじん切りでも添えてください。大きな丼めしがあっという間になくなります。また、酒肴として小鉢に生姜と一緒につまみながら日本酒を傾けるのも最高のシーンです。

鳥津さんのじゃこ天1

「鳥津さんのじゃこ天」は日本酒や焼酎に合います。愛媛の港町に店を構えるじゃこ天職人の鳥津さんがつくるじゃこ天は、保存料や着色料、化学調味料などの添加物を一切使用せず、練り上げるときに入れるのは魚と塩、醤油のみ。オーブントースターで温め、ふっくらしたじゃこ天をほお張れば、噛みしめるたびに魚の旨みが口いっぱいに広がります。となると、これはやはり日本の酒でしょう。温かいうどんやそばに乗せても美味です。

 これから寒い日が続くと余計、お酒が恋しくなります。また、酒の肴だけではなく、鍋のとっておきもこれからどんどん投入される予定です。「文春マルシェは目が離せない」という存在に早くなりたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?