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『別冊文藝春秋』がリニューアル! なにやら雰囲気が変わったから、新編集長に訊いてみました

こんにちは。文春note部の中のひとり、Kです。
デジタル文芸誌『別冊文藝春秋』の表紙が、随分パキッとした色合いになりました。強いオレンジと青!
そしてこのイラスト、よく見たらパフェでもあり……

横向きうさぎ

横向きにしたらウサギにもなる、という遊び心も。

でも、変わったのは表紙だけではないようです。
目次を見ると、『屍人荘の殺人』の著者・今村昌弘さんと、映画でヒロインを演じている浜辺美波さんが対談していたり、森見登美彦さんが「箱根本箱」で遊んでいたりと、何だか楽しげ。

今回の文春note部では、そんな『別冊文藝春秋』をピックアップ。どのような変貌を遂げたのか、新編集長・Aにゆるく話を聞いてみました。

――Aさん、校了お疲れ様でした。見本が出たときから気になっていたのですが……なにやら表紙がおいしそう、いや可愛いですね!

そうでしょう、うさぎの前足とかたまらないでしょう? うさぎなの? それともパフェなの!? っていうところもニクいですよね。
いろんな仕掛けがあって、何度も見ちゃうっていう趣向の絵を描かれるアーティスト・松原光さんの新作です。この方のノビノビと楽しいグラフィティスタイルが大好きで、11月に銀座でやっていらした個展にお邪魔したとき、このノリでぜひと熱烈にお願いしました。

松原光さんnote記事

――中身も雰囲気が少し変わったような。今村昌弘さんと浜辺美波さんが〈ミステリーって楽しいよね!〉って盛り上がっていたり、住野よるさんと芦沢央さんが〈才能ってなんだ?〉と熱く話し込んでいたり、読んでてワクワクしました。

ね、本の話って読むのもするのも、すごく楽しいですよね!
対談の現場でも、今村さんと浜辺さんが本当に楽しそうにミステリー話に興じられていて、こういう探偵ってかっこいいよね、とか、『魔眼の匣の殺人』(『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾)は共演者の神木隆之介くんとこんなふうに推理しながら読んだんです、とか話が尽きない。
こういう〈好きなもの対談〉は、これからもどんどんやっていきたいです。

今村さん浜辺さん対談note記事

住野よるさんと芦沢央さんの対談も盛り上がりました。そもそも住野さんが、芦沢さんの新刊『カインは言わなかった』を読んでゲキアツな感想をツイートしてくださったことから実現した〈初対談〉だったんですが……むちゃくちゃ合うんですよね、お話が。きっと、お二人とも〈闘う人〉だからだと思います。

住野さん芹沢さん対談note記事

――今村さんと浜辺さんの対談とは違った熱量を感じました。書き手として闘うお二人の濃い対談と、住野さんのかわいいお姿(写真左)の対比も良かったです(笑)。今号はとりわけ、インタビューやエッセイにも素敵な方々が沢山いらっしゃいますね。

初登場のお二人、ブレイディみかこさんと、凪良ゆうさん! このお二人にはどうしてもインタビューしたいと思ってました。Kさんはブレイディさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と、凪良さんの『流浪の月』、もう読まれましたか? 
ほんと、インタビュー中断して、いまからこの二冊について語り合いたいぐらい……。それぐらい、たまらない作品です。

――『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は買いました!でもまだ読めてない……、年末年始のお休み中に読みます。あとは、Twitterでよく見るもちぎさん。エッセイを書かれていて驚きました。

もちぎさんの自伝エッセイ『あたいと他の愛』と、伴名練さんの短篇集『なめらかな世界と、その敵』。この二冊も、生涯忘れないだろうという作品です。
かたやエッセイ、かたやSF小説集ですが、どちらもお二人にとって〈ルーツ・オブ・ルーツ〉といえる書籍で、いったいどうしてこんなに凄い本が生まれたんだろうと、サイドストーリーを書いて頂きました。

――あとは、『宝島』で今年直木賞を受賞した真藤順丈さんの大型新連載『ものがたりの賊(やから)』が始まりましたね。”骨太長篇小説”と聞いていますが……。

これは真藤さんがずっとあたためてきたという、渾身の大ネタです。なにせ主人公が“坊っちゃん”(夏目漱石の!)で、伊豆の踊子に光源氏、竹取の翁と、日本の文学史を彩るキャラクターたちが大集結し、天衣無縫に奔りまわります。
遊び心満載の注釈もふんだんに盛り込まれた、真藤さん、あっぱれ!! という作品なので、第1回である今回からぜひ読んでもらえたらと思います。

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――「あっ、中学高校の国語の授業で見かけたような……?」という名前が盛りだくさんです。注釈にとんで納得して、本編に戻る、その繰り返しです(笑)。
あと、Aさん。表紙をよく見ると、森見登美彦さんのお名前がこっそり入ってますね?

お、よく見つけましたね! そうなんです。2018年夏にオープンして以来、本好きの心をくすぐり続けている箱根のブックホテル「箱根本箱」にお邪魔したら、なんだか楽しくなってしまって。
館内のいたるところに本が隠れてて、その数12000冊以上! 森見さんも無心にあそんでおられたので、つい激写してしまいました(笑)。

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ちなみに、ここで感じた、あ~、あふれんばかりの物語に囲まれてるのって楽しい!!! っていう気分、これは『別冊文藝春秋』でお届けしていきたいものそのものでもあって。

『別冊文藝春秋』はデジタルだし、
〈ポケットに千の物語〉
そんな気持ちで、いつでも端末のなかに忍ばせてもらえたら最高ですね!

―― いち読者として、次号を今から楽しみにしています。ありがとうございました。

今月号のラインアップ

最後に、今月発売の『別冊文藝春秋』のラインアップ。
Kは「キングレオ」シリーズと吉川トリコさんの続きを心待ちにしています……。

◆巻頭対談◆
今村昌弘×浜辺美波
本格ミステリーに“アレ”を持ち込んだ大胆不敵な書き手と、大の読書家女優のミステリー愛溢れるわくわく対談

◆連載スタート◆
真藤順丈『ものがたりの賊(やから)』

◆短篇◆
寺地はるな『コードネームは保留』
彩瀬まる『海のかけら』

◆対談◆
住野よる×芦沢央
芦沢さんの新刊を読んで思わず泣いてしまったという住野さん。
作家として闘い続けるふたりが抱える想いとは

◆インタビュー◆
・作家の書き出し Vol.4 東山彰良

・著者に訊く
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
凪良ゆう『流浪の月』

◆連載小説◆
澤田瞳子「星落ちて、なお」
吉川トリコ「夢で逢えたら 第三話 女が女に笑う夜」
矢月秀作「刑事学校 III」
円居挽「キングレオの帰還 第二話 恐喝王ジェダ・マクベス」
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」

◆エッセイ◆
伴名練「別の本」
もちぎ「優しい人かどうなのか。」

◆漫画◆
久世番子「よちよち文藝部 CM篇」

◆巻末グラビア◆
森見登美彦
本とあそぶ――探検! 箱根本箱

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別冊文藝春秋 電子版29号 (2020年1月号)
文藝春秋・編
2019年12月20日発売
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